国立天文台と朝日新聞が運営するライブカメラ「星空カメラ」が4月17日(現地時間)、ハワイ島の火山「マウナケア」の上空に謎の“渦巻き”を捉えた。
渦巻きはカメラの左からゆっくり回転しながら登場し、右側へと移動を続けて約5分後に消えたという。
この模様は、ライブカメラを中継したYouTubeチャンネル「朝日新聞宇宙部」が掲載した切り抜き動画で確認できる。
映像では、蚊取り線香のようなはっきりとした腕を持つ渦上のなにかが、移動していくのが分かる。時間が経過するにつれて、渦の腕は薄くなり、やがて渦は雲の奥の方に消えてしまう。
この現象は一体何なのか。
実はこの現象の2時間ほど前、米国の宇宙企業であるSpaceXが商業用打ち上げロケット「Falcon 9」を打ち上げていた。このことから、同チャンネルはロケットの打ち上げにより発生した現象ではないかと推測している。
SpaceXの2段式の打ち上げロケット「ファルコン9」
「その(分離した)上段が、残留ガスを噴出しながら回転していて、夜明けに伴って太陽の光が反射してこう見えたんだと想像します」と朝日新聞宇宙部は理由を説明している。
この動画について、視聴者は「面白く不思議な現象」「動きや発光の感じから人工物だとは思いますが、今のところライブ史上最大の謎」などの感想が見られた他、ロケットやミサイル、ドローン、隕石ではないかと予想する声もあった。
[via:ITmedia NEWS]
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2204/18/news150.html
米カリフォルニアのバンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げられたファルコン9[2022/04/17]
国立天文台によると、この光の渦の正体は、撮影から2時間ほど前にカリフォルニアのヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げられたSpace Xのロケット「ファルコン9」の2段目が落下する様子をとらえたものだとのこと。
このファルコン9はアメリカ国立偵察局(NRO)のスパイ衛星を打ち上げるためのものだったそうです。
オランダを拠点に人工衛星観測者として活躍するマルコ・ランブレク氏は天文学関連ニュースサイト[SpaceWeather.com]に対し、
「太平洋上空で切り離されたファルコン9の上段が、燃焼後の燃料タンクによって特徴的な渦巻きを示している様子がこの映像に映っています。」
「これは、最終的には燃焼するために軌道離脱させて、地球に送り返すことによって引き起こされました」
と解説しています。
[via:Gigazine]
https://gigazine.net/news/20220420-mysterious-night-spiral/
https://www.livescience.com/night-spiral-over-hawaii
ロケットの再利用で、資源の節約や輸送コストの低下を目指しているイーロン・マスクのSpaceX。
いまではFalcon 9の打ち上げでは第1段機体(ブースター)を再使用することが当たり前となったが、2020年7月にはフェアリング(先端部カバー)の回収にも成功した。
ブースターの地球帰還シーン
海上のドローン船にも無事着地
ネットの反応
・綺麗な形の渦
・異次元世界への扉が開いたんだよ
・なんなの…こわいじゃないのよ
・ロシアのミサイル?!
・あの渦巻きに突入するとワープ出来ます。
・何かの波動?
・あそこから宇宙戦艦ヤマトが現れるのだ
・物体よりだいぶ先行している波は、ソニックブームですか?
・だれかゴム栓を抜いたんだよ きっと
・飛行姿勢制御失敗?左右の推力バランスが崩れるとクルクル回り出します
・昔のウルトラマンのオープニングみたい
・これ、だいぶ前にミサイル発射実験が失敗した時にも同じ現象があったね
・ロケットの打上げで、燃焼した排気ガスが、空気の温度差とか、気流の乱れ等が影響して、太陽光等で浮かび上がるヤツですね!
・やっぱりあの人の。。。
・イーロンに教えてあげたい。「お宅のファルコン9ロケットの2段目、ハワイ上空で渦巻いていたよ」って
・切り離した2段目が回転しながら残留ガスを放出して渦巻きのように見えたらしい。
・飛行する渦巻きといえば…ガメラですよ。