東日本大震災から4年。
新聞、テレビをはじめ多くのメディアが当時を振り返り、未曾有の災害がもたらした被害を忘れまいと結んでいる。しかし、ここで振り返るのは、災害そのものや被災地についてではない。2011年3月11日、アメリカでの出来事だ。
震災直後、電話やメールがつながらない状況下で、大きな役割を果たしたのがSNSだった。とくにTwitterは、被災地の状況や安否確認などにおいて重要な役割を果たした。
一説によると、震災から1週間で投稿されたツイートは約1億8千万。震災を機に、多くの人がTwitterをはじめたという記録も残っている。
ここでひとつ、素朴な疑問。
電話回線がパンクし、ケータイメールも送受信できない中で、どうしてTwitterだけが機能したのだろう? 爆発的に利用が増えたのだから、サーバーがダウンしてもおかしくなかったはずだ・・・。
調べてみると、意外な事実がわかった。
ITエキスパートのための問題解決メディア「@IT(atmarkit)」に掲載された「あの日、Twitterのクジラが出なかったもう1つの理由」という記事によると、やはりあの日、Twitterのサーバーがダウンする可能性はあったようだ。
それを回避したのは、ひとりのTwitterのエンジニア。報道で遠く離れた日本の地震を知った彼は、こう考えたそうだ。
「大量のアクセスがあり、Twitterにアクセスできなくなったら大変な二次的被害を被る人が出てくるかもしれない」
そして、翌週にセットアップする予定だった新品のサーバーをラックに入れて、日本向けのサーバー数を急遽3倍に増やしたそうだ。
この機転によって、(少なくとも精神的に)たくさんの日本人が救われたことになる。
なお、これら一連の行動はエンジニアの独断で行われたとのこと。上司に報告することなく、自ら正しいと思うことを信じた――名も無きエンジニアの功績は決して小さくない。
[引用/参照:http://tabi-labo.com/97123/whytwitter/]
その日は、日本時間で週末の金曜日、米国時間では木曜日の夜だった。
Twitterのエンジニアは日本で起こった地震のニュースを知り、「もし、土日に大量のアクセスがあり、Twitterにアクセスできなくなったら大変な二次的被害を被る人が出てくるかもしれない」と思ったそうだ。
そのとき、段ボールに詰まった未開封のサーバーがコンピュータールームにあることを思い出した。次の週に、これらをセットアップする予定だったのだ。
彼は自分自身の判断で、これら全てをラックに入れ、日本向けのサーバー数を3倍に増やした。彼は後にこう語ったという。
「いつもボスから言われていたことがありました。
『会社やボスの命令で体を動かすのではなく、会社や社会のためにどうすればいいかということを判断して体を動かしなさい。あなたがこの会社に勤めている限り、自分自身の判断で行動しなさい』」。
彼のボスは、ボスである自分の判断を待つことなく、組織を作る1人1人に自ら判断するよう呼び掛けていた。
他の通信手段がバタバタと落ちていったとき、Twitterだけが生き残っていたことには、こうしたボスの資質が大きく影響していた。
[引用/参照:http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1401/08/news082.html]
米Twitterはツイートがいかに高速に幅広く世界に波及するかを示す例として、東日本大震災の際のツイートの流れを視覚化した2つの動画を動画を公開した。
3月11日の東日本大震災の際、1秒当たりのツイート数は5回にわたって5000件を超えたという。
1つ目の動画は、地震発生前後1時間の日本からと日本への@付きリプライの流れを示す。ピンクが日本のユーザーへのダイレクト返信を、黄色が日本からのダイレクトリプライを表している。
地震発生後、日本からのツイート数は500%増加したという。
https://www.youtube.com/watch?v=SybWjN9pKQk
2つ目の動画は、地震発生後1時間に日本からのツイートがリツイートされる様子を示す。オリジナルのツイートは赤で、リツイートは緑で表している。
[引用/参照:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1106/30/news026.html]
すばらしい判断ですね!
名も無きエンジニアさん ありがとう