兵庫県西宮市教育委員会は５日、市立小５年の男子児童２人が同級生３人に現金などを要求する恐喝を続け、総額約３５万円を受け取っていたと発表した。

市教委によると、同級生３人は家から金を持ち出し、学校の聞き取りに「怖くて断れず渡した」「一緒に遊べなくなるのがいやだった」と話した。暴力は受けていなかったという。３人の保護者は被害届を提出する予定はないという。

５人は遊び仲間。このうちリーダー格の男子児童２人が、小学４年だった昨年１０月ごろから「（金を）持ってこい」「持ってこないと一緒に遊ばない」などと繰り返し要求。複数回にわたって学校の階段の踊り場や公園で現金を受け取った。１回で４万円に上ることもあったという。

同級生３人のうち１人は約２５万円を取られ、ほかの２人は約８万円と約２万円だった。最初は少額だったが、次第に高額になったという。

男子児童２人は金のつかいみちについて、「カードゲーム用のカードや、コンビニでお菓子を買った」と話しているという。

今年２月、被害を受けた１人の保護者が「子供が家のお金を持ち出している」と学校に相談して発覚。恐喝していた児童の保護者は、被害を受けた男児と保護者に謝罪し、全額を返金した。

市教委は「お金の大切さを教えるとともに、金の貸し借りをしないよう指導した。暴力はなかったと確認している。非常に残念なこと。再発防止に努めたい」としている。

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http://www.sanspo.com/geino/news/20130406/tro13040605030000-n1.html