東日本大震災後、三陸沖に派遣された米原子力空母ロナルド・レーガンの乗員ら8人が27日までに、東京電力福島第1原発事故の影響が正確に伝えられなかったため、被ばくして健康被害を受けたなどとして、同社を相手に損害賠償を求める訴えを米連邦地裁に起こした。請求額は少なくとも数十億円とみられる。米メディアが伝えた。
乗員らは、米軍による被災地支援の「トモダチ作戦」で急派され、搭載機が発着する飛行甲板などで
作業していた。在日米海軍司令部(神奈川県横須賀市)は「こうした訴えがこれまでに起こされた
という話を聞いたことはない」としている。
東京電力は「訴状が届いておらず、コメントは差し控えたい」としている。(共同)
[スポニチ]