米国のブランド「トリーバーチ」の偽物のバッグなど3点を販売したとして、福井県警生活環境課などは5日、同県坂井市丸岡町新鳴鹿、通信関連会社役員川本栄煕
えいき
容疑者(34)ら3人を商標法違反(販売譲渡)の疑いで逮捕した。
昨年秋以降、2万点以上を販売し、1億円以上を売り上げたとみられている。
逮捕されたのは、川本容疑者のほか、坂井市丸岡町西里丸岡、アパレル会社役員尾崎隆雄(32)、福井市高木中央、輸入販売会社役員広瀬亜沙美(23)両容疑者。
発表によると、3人は共謀して今年9月、模様などがトリーバーチに酷似している偽物のバッグ2点、カードケース1点を40歳代男性と20歳代女性の計2人に計1万4000円で販売した疑い。
大阪税関が8月末、中国から中部国際空港経由で福井県内に宛てた輸入品を調べたところ、本物に比べて表皮の濃淡が違ったり、縫い目が粗かったりしたため偽物と判明。同課が調べたところ、川本容疑者らがインターネット上に専用サイトを開設し、バッグや財布などの偽ブランド品を正規品の約10分の1の価格で販売。広瀬容疑者が役員を務める輸入販売会社名義の口座に昨年10月以降、1億円が振り込まれていた。
調べに対し、川本容疑者は「昨年から偽物を販売していた」、広瀬容疑者は「偽物を発送した」などと供述しているという。
同課などは5日、尾崎容疑者が役員を務める福井市内の会社の倉庫などから偽物約1600点を押収した。主に中国から輸入したとみられ、関税法違反かどうか調べる。
[読売新聞]