浜松市の小学校で相次いだ集団食中毒の原因であるノロウイルスは、異物混入を調べるための検品時、給食用の食パンに付着した可能性が高いという。
検品は、焦げ目や油かすの付着がないか調べるもので、担当者が焼き上がったパンの裏表を1枚ずつ確認する。スーパーなどに卸すパンではこうした作業は通常行われておらず、パンのノロウイルス汚染の背景には学校給食特有の事情もありそうだ。(平沢裕子)
◆1枚ずつ確認
製造した製パン会社「宝福」(浜松市東区)は「学校給食のパンの場合、髪の毛1本はもちろん、焦げ目や油かすの小さい黒い粒が付着しているだけでクレームがくることがある。
これらをチェックするには担当者がパンに触って見るしかない。時間も手間も掛かるが、学校からの要望なのでやらざるを得ない」と説明。一方、静岡県学校給食会は「子供が食べるパンなので異物混入がないように気を使ってください、とお願いしている。
異物混入だけでなく、枚数の確認や製品に異常がないかを調べるためにも検品は必要。
今回は検品のやり方に問題があったもので、正しくやってもらうことが大事だ」とする。
■健康影響なくてもクレーム
学校給食では、さまざまな異物混入が報告されている。昨年9月には岐阜県可児(かに)市で給食パンにコバエが付着、除いて食べるよう指導したことが市議会で問題となった。異物の多くは誤って食べても健康への影響がないものだが、保護者からクレームが寄せられることも多く、どう対応するかは学校にとって悩ましい問題になっている。
[産経]
http://news.infoseek.co.jp/article/sankein_snk20140128524
スープとかに輪ゴムが入ってるのはちょいちょいあった。