「ウチの工場、取材をするなら見せてもいいですよ」
そう言われて記者が向かった先は、古びたマンションの一室だった。ここは脱法ハーブの製造業者の「工場」。だが、その内部は「工場」という名前のイメージとはほど遠く、業務用の冷凍庫と小さなキッチン、冷蔵庫と机とパソコン1台だけだ。記者に防護マスクを渡すと、工場の主であるAさんは、冷凍庫から袋を取り出す。
一見するとちゃんと作られたように思えてしまうパッケージ。これが使用者の警戒心を和らげているとも……
「この白い袋が、海外から取り寄せた脱法ハーブの原料です。これを溶剤に溶かして、大麻に似せた葉っぱに噴きつけて乾かせば一丁あがりです」
バットに葉っぱを敷き詰め、先ほどの溶剤に溶け込んだ原料をスプレーする。そして100円ショップで売っているようなスコップを二丁使いでざっくざっくと葉っぱをかき混ぜる姿は、およそドラッグ製造の現場とは思えないアバウトさだ。
「専用の機械でやれば品質も均一になって“ちゃんとしたもの”ができるんでしょうが、そんなにカネなんてかけられない」
手作業で適当に作られることにより、同じ品質なのにモノによっては濃さが違っていたりするなど品質にバラつきができてしまうため、オーバードーズ(過剰接収)を引き起こす要因にもなっていると、専門家は指摘している。
「封入するパッケージはちゃんと作ります。パケのデザインとか封入がちゃんとしていると、しっかり作ったモノって勘違いするじゃないですか(苦笑)」
吸入する人のことなど、これっぽっちも考えて作られてはいない。脱法ハーブが安全なはずはないのだ。
[日刊スパ]
そもそも吸入なんてしない
中国風ハーブに命名すればよかったのに
所詮は脱法だから全てがいい加減に決まってる。