となりのトトロ トリビア大発表
「となりのトトロ」といえば、スタジオジブリ作品の中でも特に人気の高い作品ですよね。悪役が一切出てこないファンタジー作品として、今なお幅広い世代から親しまれています。
今回はそんな名作「となりのトトロ」にまつわる秘密を発表します。果たして、あなたはいったいいくつご存知でしょうか!?
1. サツキは両親が20歳のときの子供
草壁家の長女・サツキは小学6年生の設定なので、年齢は12歳ということになりますが、両親はふたりとも32歳という設定なので、逆算するとなんと両親が20歳のときの子供ということになります。
両親ともにおっとりとしている雰囲気があるだけに、まさか20歳までに結婚・出産を済ませていたとは驚きですよね。
ちなみに、もともとサツキは小学4年生の設定だったのですが、性格をしっかりさせすぎたため、あとから小学6年生に変更させたという背景があります。
22歳のときの子供だったはずが、この部分を調整したために20歳のときの子供になってしまったということなのでしょう。
2. サツキとメイは姉妹ではなく1人だった?
となりのトトロではサツキとメイがトトロたちと出会うことで話が進んでいきますが、なんと企画~製作開始段階では女の子は1人だけの設定でした。
実際にこのイラストは公開されたことがあり、表情はどことなくメイっぽい雰囲気の5歳児で、性格はサツキとメイが混在したような設定となっていました。
ではなぜ2人姉妹に変更させたのかというと、同時上映の『火垂るの墓』とそれぞれ60分ずつの作品にする予定だったところ、『火垂るの墓』が90分近くまで尺が延びることに。
そしてトトロも長さを同じくらいにすることになり、宮粼駿監督が「主人公を姉妹にすれば20分くらいは伸びるだろう」と発言して2人姉妹の設定に変わったそうです。
3. 一部分だけTARAKOがメイの声優を担当
メイの声優は坂本千夏さんが担当していますが、実は一部分だけ『ちびまる子ちゃん』のまる子役などで有名なTARAKOさんが担当しています。
どのシーンを担当しているかというと、サツキがメイに「メイのばか! もう知らない!」と言って走り去ったあと、大泣きして「おねえちゃんのバカー!」というシーン。
まさか声優が交代していたと気づいた人は少ないのではないでしょうか。プロの技術のすごさを感じられますね。
4. トトロは正式名ではない
トトロとメイが初めてであったシーンで、メイはトトロに対して「あなたはだあれ?」と質問し、それに対してトトロは大声で返事をしますよね。
その音が「トトロ」と聞こえたことから、メイはトトロと呼ぶようになったのですが、実はこれ、自分の名前を言ったわけではなかったのです。
となりのトトロの絵コンテでこのシーンを確認してみると、トトロのセリフの箇所に「ネムイヨーッ」と記されています。
自己紹介ではなく、トトロの言葉で「眠いよー」と言っているだけ、いわばあくびみたいなものだったのですね。
また、トトロたち同系統の3匹は公式設定で、大父さん(ミミンズク)、父さん(ズク)、ミンという名前が付けられていますが、ほとんどの人が知りません。ズクはトトロより小さいトトロ、ミンは最小のトトロのことを意味します。
5. 池のサンダルはメイのものではない
メイが失踪してしまい、みんなで捜索をしていると池でメイのものと思われるサンダルが発見されるシーンがありますよね。デザイン的にもメイのサンダルとそっくりで、誰もがメイのものだと思ってしまったことでしょう。
しかしこちらも絵コンテで確認してみると、メイのサンダルとはしっかり描き分けされていて、別のサンダルだとはっきり確認できるのです。
㊧メイが履いていたサンダル㊨池に浮いていたサンダル
6. メイ死亡説は公式に否定されている
となりのトトロの都市伝説として、実はサツキとメイは死んでいるというものがあるのをご存知でしょうか。
上述の「メイのサンダルが池で発見された」という点や、トトロなどの“お化け”が見えている点など、考えようによってはすでに死んでいると思われてもおかしくないような設定が多数存在しています。
そして極めつけは、物語の終盤にサツキとメイの影が描かれていないシーンがあり、なおさら死亡説を根強いものにしてしまっているのです。
この件に関してスタジオジブリにも問い合わせが殺到したことがあり、ジブリ側は「作画上不要だと判断したから」と公式に噂を否定しています。
そして実際のところは、公開日に間に合わなくなりそうだったので、影を描くことを省略することで製作時間の短縮を図ったのだとか。ちょっとした“サボり”が思わぬ噂を呼んでしまったわけですね。
以上、となりのトトロにまつわるとっておきの秘密でした。
となりのトトロは1988年に公開された作品ですが、テレビで放送されるたびに視聴率が20%前後を記録するなど、今なお色褪せない名作です。今回のトリビアを知った上で鑑賞すれば、また新鮮な気持ちで見ることができるかもしれませんよ。
[via:http://news.livedoor.com/article/detail/11939807/]
欧米版ではカットされた入浴シーン
最初は火垂るの墓と同時上映だった、メインは火垂るの墓・・・当時、この同時上映の2作品を見た子供は複雑な気持ちだったみたいだ。