米中西部に住む金属スクラップ業者の男性が1万4000ドル(約140万円)で購入した「金の卵」。溶かせば500ドルくらいのもうけは出るだろうと男性が当初思っていたそれは、3300万ドル(約34億円)の価値を持つとされる芸術作品だった。
卵は小さく、金も大した量にならないことに気づいた男性は昨年、卵のなかに入っていた時計に刻印されていた「ヴァシュロン・コンスタンタン」という単語と「卵」でインターネット検索をしてみた。
そこで見つけたのは、英デーリー・テレグラフ紙の2011年の記事。ロシア王室が保有していたファベルジェ工房製のイースターエッグの話で、もし見つかればその価値は約34億円に上ると書かれていた。
驚いた男性はロンドンに飛び、ファベルジュの専門家キアラン・マッカーシー氏に鑑定を依頼した。
「ジーンズに格子模様のシャツ、スニーカーといういでたちの男性が入ってきた」とマッカーシー氏は言う。「彼が渡してくれた写真のファイルのなかに、美術と骨董の世界の宝であるこの卵があった」
男性は美術品にうとく、自分が大変なお宝を手に入れたことを受け止めきれていなかった。「彼はとにかく混乱して、眠れず、食事も喉を通らず、他のことが考えられない状態だった」とマッカーシー氏は言う。
革命前のロシアにあったファベルジェ工房は、ロシア皇室のために約50個の豪華な宝飾品のイースターエッグを製作。今回見つかった卵は皇帝アレクサンドル3世が1887年に妻に贈ったものだ。
卵の高さは8.2センチ。3つのサファイアがはめ込まれ、大きなダイヤモンドの部分を操作するとふたが開き、中の時計が出てくる仕掛けだ。
この卵はその後個人コレクターが買い上げたという。マッカーシー氏が勤める宝飾品取引会社「ウォルツスキー」で来月14~17日に一般公開される。
[cnn]
http://www.cnn.co.jp/showbiz/35045520.html
あいつ乳首から毛が生えてたぜー