インドに暗い影を落とす性犯罪。ここ数年、強姦などの陰惨な事件がクローズアップされ、その実態がインド国内外で問題視されるようになってきた。
そんな中、インドの政治家のある発言が、インド国内外で批難を巻き起こしている。「性犯罪に巻き込まれた女性は、性犯罪者を引き起こした男性と同様に死刑にするべき」という旨の発言をしたのだ。他にもインドの政治家の問題発言が、国内外で批判を浴びている。
・テレビのインタビューで問題発言
批難の的になっているのは、インド・サマジワディ党のアブ・アズミ氏。彼はテレビ番組のインタビューで、自国の性犯罪事情に関して考えを述べた。その一部を紹介すると……。
「レイプは、イスラム圏では(女性も)絞首刑になる。しかしインドでは、罰せられるのは男性だけ。女性は罪に問われない。たとえ、女性に罪があってもだ」。
「未婚であろうと既婚であろうと、あらゆる女性は、(夫以外の)男性と関係を持ったら、同意の有無に関係なく絞首刑に処せられるべきだ」。
……などなど。「無理矢理強姦された女性も、加害者と同様に死刑になるべき」というニュアンスを含む発言をして、大きな波紋を呼んでいるのだ。
・党首も問題発言
なお、問題視されているインドの政治家の発言は、これだけではない。アブ・アズミ氏が所属するサマジワディ党の党首のムラーヤム・シン・ヤダブ氏も、性犯罪に関して信じられない発言をしている。
彼は、複数の男性が女性を集団レイプして、死刑判決が出た事件に言及。その際、「加害者たちは許されるべき」であり、その理由として「男の子は男の子なんだから」と述べたらしい。
これらの発言に、インド国内はもとより海外からも批難轟々。先のアブ・アズミ氏である息子のファルファン氏は、父の発言を謝罪し、火消しに追われているとのことである。
[ロケットニュース]
このオッサンは女性の腹から生まれたんでなく ゴミ箱から生まれたんでないの