イギリスのポーツマスにあるキングストン墓地で幽霊に扮して来園者を脅かしていた青年が、迷惑行為の罪で警察に逮捕されるという珍事が起きた。
容疑者は、イギリス在住の無職・アンソニー スタラード氏24歳。彼は事件当日、友達と酒を飲んだ後、キングストン墓地でサッカーをして遊んでいた。上がりきったテンションがなかなか下がらなかったのであろう。悪乗りしたアンソニー氏は墓地内で物陰に隠れ、「ウウゥゥゥゥゥ~」と低いうなり声をあげながら墓地の訪問者を脅かして遊び始めた。折りたたんだ腕を体の前でひらひらさせる振る舞いから、幽霊の真似をしていたことは一目瞭然である。
肝試し大会の一環であるなら誰も文句は言わないだろうが、真剣に家族・知人の訃報に心を痛ませている来園者にとっては迷惑以外のなにものでもない。関係者から通報を受けた警察がキングストン墓地に急行し、アンソニー氏はあえなく御用となってしまった。
アンソニー氏は、他者に不快感を与える言動で公共の秩序を乱した罪で起訴された。被告となったアンソニー氏も素直に自分の非を認め、早々に有罪が確定した。35ポンドの罰金に加え、被害者への賠償金と訴訟費用として20ポンドずつ、計75ポンド(およそ1万3000円)を追加で支払うことが命じられた。
ちなみにアンソニー氏は昨年の8月にも暴行罪で起訴されており、執行猶予中の身の上だったという。自閉症の兆候がある上に執行猶予の要件を侵害したわけではないため比較的穏便な判決が下されたが、今度また事件を起こせば12週間の禁固刑が確定することが言い渡された。アンソニー氏はさぞ背筋が冷たくなるような思いをしたことだろう。他人を脅かすつもりで自分が怯えるはめになるとは、皮肉以外のなにものでもない。
法律が相手では、ただのイタズラでしたという言い訳は一切通用しない。我々も悪ふざけをする際は、時と場所を考えて行動するようにした方がよいだろう。
[秒刊サンデー]
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無職…
猫ひろしじゃねーのか