中国で問題になっているのは何も大気汚染だけではない。こちらの芝生についてもそのうちの一つだが、中国当局が行った芝生緑化プロジェクトにより見事に美しい芝生が再生している。
実は再生しているというのは誤りであり、縫っていると言ったほうが正しいのかもしれない。上記写真で言えば手前が施工前で奥が施工後である。果たしてどのような手法で緑化を行ったのだろうか。
なんと、スプレーのようなもので緑の液体を吹き付けているではないか。これはドッキリカメラのようなジョークではなく本気でこのような施工を行っている。
これは詐欺ではないのか?と思うのかもしれないが、中国ではこのような施工はごくありふれた手法であり、問題ないのだと言う。成都市内の職員は枯れた芝生に対して「トップグリーンターフ緑化エージェント」と呼ばれる謎の非毒性化学染料メーカーの染料によって芝生を染めていく。
しかしこの手法があまりにえげつないので、近くに住む住人は「本当に大丈夫なのか」と心配しているのだと言う。もちろん心配なのはこの染料に毒性が無いかという点だが、当局の職員は「だいじょうぶ」だと話す。
レポーターが地面にハンカチを当て少し擦ってみると、みごとに緑の染料がついた。この上で寝転んで本を読むなどもってのほか、あくまで観賞用の緑化のようだ。また芝生の近くに生えている花や木々なども見事に緑色に変化してしまうのが問題だ。当局は問題ないと言うが、むしろ問題があり過ぎるように見える。
[秒刊SUNDAY]
×縫っている
○塗っている
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