論議を呼ぶアート史上最も大胆な「いたずら」。オークションで落札後に、作品をシュレッダーで細断した。

イギリス・ロンドンで10月5日に行われたオークション。

競売にかけられているのは、正体を明かさない覆面芸術家として知られるバンクシーの代表作「風船と少女」。

多くの人が見守る中、日本円で、およそ1億5,500万円で落札された次の瞬間。

絵画が、額縁の下の方へと、スルスルと下がっていった。

騒然となる会場。

実はこれ、額縁にシュレッダーが仕込まれていて、絵画の下半分が細断されてしまった。

落札直後、作者のバンクシーのインスタグラムには、「破壊の衝動は創造的でもある」というピカソの言葉とともに、バンクシー自らが、数年前に、額縁にシュレッダーを仕掛けたとされる動画が投稿された。

バンクシーと言えば、世界各地でゲリラ的に、さまざまな風刺画を書くことで知られ、イスラエルとパレスチナを分断する壁を見ることができる「世界一眺めの悪いホテル」を手掛けたり、ディズニーランドを風刺した、悪魔のテーマパーク「ディズマランド」をプロデュースしたことでも有名。

今回の騒動について、イギリスの新聞「ガーディアン」は、「アート史上、最も大胆ないたずらの1つ」と報じている。

一部のメディアによると、「バンクシーはオークション嫌い」で、絵画を法外な値段で取引することを批判しているのではないかとの見方もある。

細断された絵画については、「今回の騒動で、より価値が高まるのでは」との声も上がるなど、バンクシーにとっては、皮肉な結果にもなりそうで、AP通信は、「サザビーズは、購入者と次のステップの話し合いをしている」と報じている。

[via:https://www.fnn.jp/posts/00402710CX]

動画には「数年前、いつかオークションに出された時に備え、絵にシュレッダーを秘密で搭載した」とある。

遠隔装置所持の人物を会場で拘束

この売却された作品がすぐさまシュレッダーにかけられるというイタズラは、バンクシー自身が企画したものだそうです。

バンクシー自身が作成した「妙に分厚い額縁」に入った「Balloon Girl」は、そのままオークションに出品され、バンクシーのスタッフが遠隔操作で落札された瞬間にシュレッダーを起動したようです。

匿名を条件に話してくれたというサザビーズの関係者によると、絵画がシュレッダーにかけられたあと、会場の中にいた人物が遠隔装置を手に持っていたことが見つかり、セキュリティにより拘束されたとのことです。

サザビーズのヨーロッパ現代美術部門の責任者であるAlex Branczik氏は、記者会見で「絵画を100万ポンドで売却した後に、自発的に裁断処理するようなことはない」とコメントしており、シュレッダー事件とサザビーズは無関係であると主張しています。

なお、バンクシー自身が公式のInstagram上でシュレッダーにかけられる絵画のムービーを公開しており、「破壊衝動は創造的衝動でもある」というピカソの言葉を引用しています。

[via:http://news.livedoor.com/article/detail/15419262/]

ネットの反応

・性格悪いよｗ
・お陰で値が更に上がったｗ
・笑ってはいけないサザビーズ
・なお、この絵は自動的に消滅する
・しれっと断裁されていく様がおもしろい
・次競売出された時に残りの半分もカットされるのか気になる
　＞なんか本当は全部裁断される予定だったのに、設計ミスって半分で止まっちゃったような情けなさがある。
・途中で止まってるのは不良品じゃなくて作品価値を残す為か。
・美術界が喜びそうなパフォーマンスをしてるだけ
・うん ただのネタ芸人だってこの件ではっきりわかった
・絵の真贋確かめるのに額縁だって調べるだろ
　落札者まで含めた話題作りのためのヤラセっぽい
・地上波のバラエティ番組企画みたいなもんか。
・バクシーシ山下の話かと思ったら違ってた。
　＞その名前が出てくるとは、かなりの芸術通（現代アート）だな
・村上隆の射精フィギュアとかにしろ、なんかもう突飛で意味不明な事やった奴が勝ちみたいな世界になってんな
・出品前に中身を確認しないなんてありえない。
・そういう演出だろ オークションも落札者も全員承知の上での芸術
・芸術は金で買えないという素晴らしいメッセージ
・シュレッダーで破砕されるまでがアート
・価値が倍増して２億９千万円（現在）になるらしい
　＞バンクシー「ぐぬぬ…。」