ネットで買い物をしたのに、注文した商品がなかなか届かない……。そんな経験をしたことがある人もいるかもしれない。中国では先日、注文した商品が2年してやっと届いたという話題がメディアを賑わせた。注文者自身もすでに商品のことなど忘れており、消印を見て驚いたそうだ。

中国メディア南海網などによると、この一件は浙江省温州市で暮らす鄭さんが経験した出来事。先日、鄭さんはEMSの荷物を受け取り開けてみると、中にはマットレスが入っていたが、自身は注文した覚えがまったくない。奇妙に思った鄭さんは最近のネットショッピングの履歴を調べてみたが、該当するような商品はなく、親戚や友だち、同僚らに確認することにしたという。

しかし、彼らも知らぬ存ぜぬの一点張り。「もしかして夫のプレゼントかも……」と考えた鄭さんは旦那さんに尋ねるが、やはり覚えがないとの返事。それどころか「誰のプレゼントだ？」などと逆に問いつめられる始末だった。

そんな矢先のこと。鄭さんは小包の消印の“おかしさ”に気付く。と言うのも、場所を示す「広東省江門市」の文字の下には今から2年以上前の日付を示す「2011.07.07」と記されていたからだ。驚いた鄭さんが再びネットショッピングの履歴を調べてみると、2011年7月5日に折畳式ベッドを購入した履歴を発見。鄭さん自身、確かに同僚に頼まれてベッドを購入した記憶があり、そのときはベッドだけすぐに受け取ったものの、マットレスには注意していなかったことを思い出した。

それではなぜ今ごろマットレスだけが届いたのだろうか。まず鄭さんが購入した折畳式ベッドはベッドとマットレスのふたつに分けて発送されたこと。そして、係員がそのうちのひとつ、つまりマットレスの荷物だけを倉庫に置き忘れたことが原因だと見られている。ネットショッピングの業者も「すぐに発送しました」と語っていることから、運送会社側の手落ちなのは事実であろう。

ただ、運送会社も「普通、速達便は倉庫に1か月しか保管しません。受取人が現れない場合、発送人に返却することになっています」と語っており、どうしてこのようなことが起きてしまったのか、原因を突き止めるにはもうしばらく時間がかかるそうだ。

なお、2年たってやっと届いたマットレスだが、特に破損などはなく、普通に使用できる状態だという。

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