パンやグラタンなどの調理は当たり前、優れた製品だと近赤外線ヒーターで脂を落としてヘルシーに焼き上げてくれるものまで存在するオーブン。ふだんは家族のために大活躍を見せるオーブンだが、時として人殺し家電にも化けるようだ。
11月16日、テキサス州・ヒューストンに住むラクエル・トンプソン(25)は、5歳以下の4人の子ども(19カ月女児、3歳の双子、5歳児)を家に置き、交際相手の男性(21)と外出をした。
外出の目的は処方薬やピザを取りに行くという他愛もないもの。外出時間もわずかなため、同じ集合住宅に住む親族に、わざわざ子どもを置いていく旨は伝えずに……。
2時間後、用事を済ませ、無事に帰宅。
トンプソンが「さあさ、わたしのベイビーたち」と家に入ると、なぜか双子と5歳児の子どもたちが、揃ってキッチンを指さし、泣き叫んでいたという。
3人が指すほうへ向かうと、ドアが下になった状態のオーブンがごろん。すべてにおいて悪い予感しかしない中、オーブンを開くと、19カ月の末娘・ジェイザイラちゃんが焼けていた。
トンプソンはすぐに蘇生を試みたが、時すでに遅し。ジェイザイラちゃんはオーブンにより焼死したのだ。
トンプソンと交際中の男性は、子どもを危険にさらしたとして、同月25日までに訴追。
地元「ABC13 News」が報じた裁判文書によると、双子のひとりがジェイザイラちゃんをオーブンに閉じ込め、もうひとりが「温めた」とのこと。
また、児童保護機関が、オーブンの中でジェイザイラちゃんが蹴っていたと話しているところを考えると、おそらく蹴りの力でオーブンは床に落ちたと思われる。
決してトンプソンが閉じ込めたわけではない。また、置き去りにしたとは言え、そこに悪意はなかったはず。同月30日にトンプソンは出廷したようだが、彼女は裁判員や陪審員に何を語ったのだろうか。
[引用/参照/全文:http://tocana.jp/2015/12/post_8130_entry.html]