監視カメラには、昏睡したノンさんを運び出す男たちが映っていた
UEFAチャンピオンズリーグ決勝で、レアル・マドリードがリバプールを3-1で破り、前人未到の3大会連続13度目の頂点に立ったその夜、ゲームをTV観戦していたひとりの女性に悲劇が起きた。
タイ中部のチャンタブリー県のバーで、昏睡した女性が4人の男に連れ出されて輪姦、その後、殴り殺されたのだ。
タイ日刊英字紙「バンコク・ポスト」(5月31日付)によると、化粧品販売員のノン・ギフトさんは5月26日、友人女性ら3人とともに、現地のバーでUEFAチャンピオンズリーグの決勝をTV 観戦していた。
そのうち2人が先に帰り、女性2人になった後、ノンさんは急に酩酊し始め、ついには意識を失ってしまう。
そんな彼女を、「家に送り届ける」と申し出たのが、バーにいた4人の男たち。彼らのうちひとりは、昏睡する 前のノンさんと親しげに話していたことから、友人女性はその言葉を信じ、ノンさんを彼らに託してその場を後にした。
しかし、ノンさんは翌27日、果物加工場の敷地内で、変わり果てた姿で発見される。遺体は口から泡を吹き、鼻から出血した状態で、周囲にははぎ取られた彼女の衣服が散乱していたという。
警察は、同日中に4人の男を逮捕。4人とも、犯行への関与を認めているが、うちひとりは現場に車で送り届けただけと、強姦容疑は否認している。
警察の調べによると、ノンさんは飲酒に慣れていたといい、アルコールによって意識を失うほど酩酊することは不自然として、薬物を混入された可能性も視野に入れ、彼らを追及しているという。
「ほほえみの国」と呼ばれ、敬虔な仏教国というイメージのある同国だが、軍政の長期化などを背景に、治安悪化も指摘されている。特に性犯罪の増加は深刻で、年に約3万件の強姦事件が発生しているという。
タイの約2倍の人口を擁する日本の、強姦と強制わいせつを合わせた認知件数(平成28年度)が7,000件程度 であることと比べても、異常事態といえる。
LCC路線の拡充などにより、近年右肩上がりに増加している訪タイ日本人は、昨年150万人を突破したが、同国を観光する際には最低限の危機意識も必要だ。
[via:http://www.cyzo.com/2018/06/post_164706_entry.html]
被害者女性のノン・ギフトさん
https://www.youtube.com/watch?v=KWEf-FMboZk