ロシアの下院において「ロシアは北海道に権利を持っている」といった発言が飛び出していると報じられ、日本国内で大きな波紋を呼んでいる。
現地メディアによると、上記の発言は国家下院副議長を務めるセルゲイ・ミロノフなる人物によるものだという。氏はそれ以外にも「もし日本人は関東軍の運命を忘れたのであれば、それを再現してやろうではないか」とも発言しているようだ。
セルゲイ・ミロノフ「ロシアには北海道の領有権ある」
関東軍といえば、戦前に存在した大日本帝国陸軍の総軍の一つ。中国東北部の関東州を守備し、満州事変の勃発や満州国建国にも大きくかかわった存在として知られるが、1945年8月のソ連対日参戦によって壊滅している。
アイヌ団体がプーチンに要望書か?
欧米の経済制裁に同調する日本への反感が強まっているロシア国内。今月6日にはロシア外務省のザハロワ情報局長が、日本の反露的行動に対抗措置を取るべく内容を検討していると、定例会見で述べたと報じられている。
対抗措置の具体的内容は明らかにされていないが、ロシアはすでに3月の段階で、日本が対露制裁に加わったことを受けて、北方領土問題を含む日本との平和条約締結交渉の中断、北方領土へのビザなし交流の停止、北方四島での共同経済活動からの撤退なども表明しており、それよりも厳しい内容となるのは間違いなさそうである。
そのいっぽうで、ロシアによる制裁はこのような政治・経済的なものに留まらないのでは……といった声も、少なからずあがっているようだ。
その“根拠”のひとつとされているのが、プーチン大統領が2018年にモスクワで開かれた人権評議会で示したという、「アイヌ民族をロシアの先住民族に認定する」という意向。
今回のウクライナへの侵攻が「自国民の保護のため」だったのと同じく、日本へは「アイヌ民族の保護」などといった名目をでっち上げ、北海道あたりに乗り込んでくるのでは……というのだ。
実際、数年前に道内で活動しているあるアイヌ団体が、北方領土をアイヌ民族の自治州あるいは区にして欲しいなどとする要望書を、プーチン大統領に対して出していたこともここに来て大いに取沙汰されている。
アイヌ団体からプーチン宛の手紙
最近になって当該団体は、そのページをウェブサイトから削除したようだが、SNS上では「外患誘致では?」といった声も多くあがっている状況だ。
活動を活発化させる極東のロシア軍
ウクライナ侵攻が始まり、日本が対ロ制裁に参加した3月以降、極東にいるロシア軍の動きは殊に活発になっており、このところは北方領土を含む地域において、最高で3,000人規模の兵士が参加する軍事演習、そしてミサイル発射演習を行ったとの報道が。
さらに同じく3月には、ロシア海軍の艦艇10隻が津軽海峡を太平洋側から日本海側に向けて通過したと防衛省が発表している。
SNS上では、アメリカと同盟関係にある日本には、ロシアもおいそれと手は出せないだろうといった見方もあるものの、そもそもウクライナへの軍事侵攻もまさかの出来事だっただけに楽観視はできないとの声もあり、その反応は分かれるところ。
ただ少し前には、核シェルターがほとんど普及していなかった日本でも、最近では俄かに問い合わせが殺到し、大阪にあるショールームに北海道から訪れる方も存在すると報じられたように、日ロ関係が今後最悪な状況に陥ることを危惧する向きが増えているのは間違いなさそうである。
[via:MONEY VOICE]
https://www.mag2.com/p/money/1176191
牽制か破れかぶれか?
問題発言の主はプーチン体制下で2011年まで上院議長を務め、現在は下院第3勢力の左派系野党「公正ロシア」の党首を務めるセルゲイ・ミロノフ議員。いわゆる体制内野党のトップだ。
ロシアのネットメディア「レグナム」が配信したインタビュー記事(4日付)で、
「どの国でも隣国に対して領有権を主張でき、国益の観点からそうする正当な理由がある。これまでクリル諸島(北方領土と千島列島)を欲しがっていたのは日本だけだった」
と持論を展開。先立つ1日には「日本はクリル諸島に関して常にロシアにクレームをつけているが、一部の専門家によれば、ロシアは北海道の完全な権利を有しているという」とツイートしていた。
ウクライナで想定外の苦戦にあえぐロシアに二正面で構える余裕はないとはいえ、気味の悪さは拭えない。
「万が一、ロシア軍が北海道侵攻を企てたとすれば、専守防衛が国是である以上、海岸線では防御できない。自衛隊は旭川-帯広ラインで押し戻すのが精いっぱいです」(防衛省関係者)
近海では米ロが一触即発
そうでなくても、ウクライナ戦争の影響で、北海道周辺は緊張が高まっている。ロシアはカムチャツカ半島に拠点を置く太平洋艦隊の潜水艦基地ルィバチに、核兵器を積んだ弾道ミサイル原子力潜水艦(SSBN)を配備。オホーツク海を潜航し、日本列島の近くを行き来している。
「ウクライナ戦争をめぐり、米国が主導するNATO(北大西洋条約機構)の直接介入を阻止したいプーチン政権は核使用をチラつかせていますが、米国への対抗措置のひとつがオホーツク海からワシントンへの核ミサイル攻撃です。
そうしたことから、北方領土や千島列島で軍事演習を繰り返している。在日米軍は当然、そうした動きを監視しています。ウクライナ戦争が米ロ戦争に拡大した場合、SSBNを沈めることが在日米軍の最大の役割になるからです」(米外交関係者)
日本近海で米ロが一触即発……。一刻も早い戦争終結を願うしかない。
[via:日刊ゲンダイ]
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/303647
旧ソ連の北海道占領計画をスクープした読売新聞夕刊(1990年12月25日付)
ネットの反応
・煽りすぎ
・もうそんな余力ねえよ
・少なくともウクライナとやり合ってる今はねーよ
・米軍基地がこんだけある日本に乗り込んでくるわけないだろ
・日本から米軍引き上げたらあるね
・アイヌ民族団体が直接ロシアに助けてくれ!言ったのか
・今なら奪い返せる可能性高い
・攻めて来たら返り討ちにして北方領土奪還して終わりなんだけどw
・まあ、この戦争でロシア崩壊すっから 日本が樺太まで取れる可能性大だね
・プーが死んでもその強気保ってられるかな
・この状況で攻めてくるほどロシアも愚かではないだろうし、もし攻めてきても絶対海上自衛隊には勝てない
>ロシアが愚かでないならそもそもウクライナと戦争してない
・ウクライナがあっさり降伏してたらロシアは北海道に侵攻したかもしれない。
・当時は何言ってんだくらいにしか思ってなかったけど、今回の事で侵攻リーチかかってたんだなってよくわかったよね
・アイヌのプーチンへの手紙はヤバ過ぎだ。
・アイヌ団体にどういうつもりなのか表明して貰わねばならないな
・すでにロシアとの友好は日本は外れている。次の的として見られてても何ら不思議ではない
・北海道侵攻は「非現実的」でも、日本は準備、備えをしていくべきです。
・プーチンが西側を攻めたのは同じソ連の仲間だったはずの国が民主化していく勢いにビビってるから
・やる気ならアイヌに限らずどんな理由でもでっち上げて来るよ
・沖縄もね 領土的な野心持ってるのはプーチンだけじゃない
・そうならんように徹底的にロシアを弱体化させておこう
・「遺憾の意」だけ呟くのはそろそろ終了。
・問題は北海道うんぬんではない。ロシアのトップ政治家が日本に対して非常に有害な意識を持っており、それを公然と口にしたという事実。
・かつては、日露の首脳が日露友好を演出した時期もあったが、それが根本的な間違い
安倍さん右手で握手しているっ