フランスのパリでこのほど、アパートの4階のバルコニーにぶら下がったまま動けなくなった男の子に気が付いた青年が、地上から建物外壁の手すりをつかんでよじ登り、無事に救出する出来事があった。
米スーパーヒーロー映画「スパイダーマン」を彷彿(ほうふつ)させる電光石火の救出劇に、様子を見守っていた人たちからは歓喜の声が上がった。
救急隊の到着を待つことなく1分とかからず男の子を助けたのは、アフリカのマリ出身のマムドゥ・ガッサマさん(22)。
救出後、CNN系列局のBFMTVに語ったところによると、当時はアパートの近くのレストランにいた。サッカーの試合を見ていたが、男の子のことで騒ぎが起きているのに気付いたという。
ガッサマさんは「子どもが好きだから、目の前であの子がけがをするのを見たくなかった。駆け出して、助ける方法を探った。ありがたいことに、建物の正面をよじ登ってバルコニーまでたどり着くことができた」と振り返った。
救出の様子を撮影した動画がSNSに公開されると、政治家などからもガッサマさんの勇敢さを称賛する声が相次いだ。
パリのイダルゴ市長は27日、ツイッターでガッサマさんに言及。
本人に電話して感謝の言葉を述べたことを明らかにしたほか、数カ月前にマリからやってきたばかりのガッサマさんがフランスでの生活になじめるよう、市として支援していく考えを伝えたと書き込んだ。
またBFMTVによると、マクロン大統領もガッサマさんに直接謝意を表明するため、28日にエリゼ宮(大統領府)へ招待しているという。
[via:https://www.cnn.co.jp/fringe/35119873.html]
不法移民だったが仏市民権付与
ガサマさんはアフリカ西部マリ出身。地中海を渡って昨年9月にフランスに入国し、パリ郊外に住みながら建築現場で不法就労していた。滞在資格などを申請中だったという。
大統領は28日、ガサマさんと会談し、「あなたはみんなの模範。国が感謝するのは当然のこと」と勇気を称え、救急隊員として働いて欲しいと述べた。
ガサマさんには今週にも滞在許可が与えられ、続いて市民権が付与される見込み。
[via:https://www.sankei.com/world/news/180529/wor1805290008-n1.html]
https://www.youtube.com/watch?v=WvLlQRLx4tI
ネットの反応
・身体能力の適性が仕事に直結するなんて素敵やな紹介した大統領なかなかやるじゃんよ
・動画見て正直感動したわ かっこええ
>身長と身体能力がないと無理だね
・10階ぐらい平気で登れるんだろうね…
・出来るやつはそこそこいるだろうけど躊躇なく登れるのが凄い
・助けた事によって滞在権ないのバレたらしいな
・日本なら間違いなく強制送還
>「それはそれですよねぇ」派がわらわら湧いてくるw
・なんで横にいたやつは引っ張り上げなかったんだろな
>あれは隣家の人で、間に隔壁があり無理やり引っ張ると落っことす可能性があった。
>隣の人も子供を支えたけど、ベランダの壁が邪魔になってそれが精一杯な感じだね
・大統領に会いに行くのにジーンズかよw
・空き巣の経験があるようにしか見えない
・アパートのセキュリティが心配
・4歳児があの時間ぶら下がってられたことに驚き
>足場があって隣の部屋の方に少しずつ動いてるように見える
・つか、なんでこの子供こんな状況になったんだ