今月１２日、浜田市の石見海浜公園で、砂浜を歩いていた男の子が、注射針と見られる針を踏んで、足の裏にけがをしました。公園を管理する島根県が針を探し始めたのはお盆休みが明けてからで、県は初動の対応に不手際があったとしています。

島根県の発表によりますと、今月１２日の午後５時半頃、浜田市の石見海浜公園に県外から家族で訪れていた男の子が、砂浜をはだしで歩いていたところ、足の裏に針が刺さり、けがをしたということです。

刺さった針は、家族の話から注射針と見られています。

男の子は病院で診察を受けましたが、これまでに異常は見られないということです。

県は、引き続き、家族と連絡を取り合いながら男の子の体調を見守るとともに、県内の海水浴場を訪れる人に対して、医療系の廃棄物を見つけた際は絶対に触れないよう注意を呼びかけています。

一方、この問題をめぐって、島根県は昨夜行った緊急の記者会見で、初動の対応に不手際があったことを明らかにしました。

それによりますと、県には男の子がけがをした２日後の今月１４日の朝に家族からメールが寄せられていましたが、県が針を探し始めたのはそれからさらに４日たった１８日でした。

１９日は金属探知機を使って３人で針を探しましたが、見つからなかったということです。
対応が遅れた理由について、県は、家族からのメールを受信した部署が公園の担当課に電話で連絡しなかったうえ、お盆で態勢が手薄だったためと説明しています。

島根県の広聴広報課の黒田利恵課長は、「危機管理の態勢が十分ではなかったと反省している。今後はこのようなことがないよう対応を見直したい」と述べました。

[NHK]
http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/4033926691.html?t=1408505132000