「見た目のよい男性にイケメン税を課し、不平等を少しでも是正すれば、不細工な男性も恋愛しやすくなり、結婚する人が増える」――。経済アナリストの森永卓郎さんは、少子化対策でこんなアイデアを提唱している。奇策にも見えるが、本人は大まじめだ。
「所得の格差がよく注目されるが、もっと深刻なのは容姿の格差。見た目がよい男性はとんでもない数の女性を獲得している。同時に100人以上の女性と関係している男性もいる。その結果、女性が一部の男性に集中するという問題が起きている」テレビ出演などを通じていわゆる二枚目の男性の恋愛事情を知る機会も多い
という森永さんは、こう指摘する。
恋愛の際に重要な要素として、森永さんは、(1)容姿(2)お金(3)トーク(話術)を挙げ、
このうち最も強いものとして、容姿を位置づける。「不細工な男性がいくら合コンを盛り上げても、
結局女性に気に入られるのはイケメン(容姿がすぐれた)男性。でも、容姿を直すことはできない。
だから、お金を再分配することで、格差を是正する」
森永さんの案は、イケメンの所得税は倍にする一方、容姿がすぐれていない男性の所得税は1~2割、
減額する。所得税の最高税率は40%のため、イケメンで収入の高い人は80%になる。イケメン
かどうかの判定は、無作為に選ばれた女性の評議員が多数決でする、という構想だ。
[asahi]