ことし話題になった言葉に贈られる「新語・流行語大賞」の候補が9日に発表され、「インスタ映え」や「働き方改革」「藤井フィーバー」など30の言葉がノミネートされました。
「新語・流行語大賞」は、1年の間に話題になった出来事や発言、流行などの中から世相を表現した言葉を選ぶ賞で9日、ことしの候補として30の言葉が発表されました。
このうち社会現象や時事問題に関連して、SNSのインスタグラムに投稿するためスマートフォンなどで写真を見栄えよく撮影する「インスタ映え」、睡眠不足の蓄積が認知症などの発症リスクになる「睡眠負債」、長時間労働の是正などを目指す「働き方改革」、うそやでっち上げをニュース記事のように仕立ててインターネット上に流す「フェイクニュース」などが選ばれました。
また、他人の気持ちを推し量るという意味で、国有地の払い下げなどをきっかけにさまざまな場面で使われた「忖度(そんたく)」や、豊田真由子元衆議院議員が車内で秘書を罵倒した言葉「ちーがーうーだーろー!」なども選ばれています。
文化や芸能の分野では、地球の人口の半分が男性であることを表現した、お笑い芸人、ブルゾンちえみさんの決めぜりふ「35億」などのほか、将棋界からは、独特のキャラクターで知られことし6月に引退した加藤一二三九段の愛称「ひふみん」と、中学3年の藤井聡太四段が前人未踏の29連勝を達成した「藤井フィーバー」がノミネートされました。
ことしの傾向について、選考委員会は「言葉そのものに勢いがなく、低調な年と言えるのではないか。例年と比較すると負の言葉が多い年だったと言える」と分析しています。
「新語・流行語大賞」は、来月1日に大賞とトップ10が発表されます。
ノミネートされた30語
「アウフヘーベン」
「インスタ映え」
「うつヌケ」
「うんこ漢字ドリル」
「炎上○○」
「AIスピーカー」
「9.98(10秒の壁)」
「共謀罪」
「GINZASIX」
「空前絶後の」
「けものフレンズ」
「35億」
「Jアラート」
「人生100年時代」
「睡眠負債」
「線状降水帯」
「忖度(そんたく)」
「ちーがーうーだーろー!」
「刀剣乱舞」
「働き方改革」
「ハンドスピナー」
「ひふみん」
「フェイクニュース」
「藤井フィーバー」
「プレミアムフライデー」
「ポスト真実」
「魔の2回生」
「○○ファースト」
「ユーチューバー」
「ワンオペ育児」
[via:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171109/k10011217231000.html]
選考委員会は、姜尚中(東京大学名誉教授)、俵万智(歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、清水均(『現代用語の基礎知識』編集部長)で構成される。
「このハゲー!」がないことこそ忖度?
ノミネート語に対し「アレが入っていない」と不満の声をあげる人は多いが、今回の発表を受け「なぜこっちがノミネート?」という言葉も。
男性秘書に対しての暴言や暴行が報じられ、傷害と暴行の疑いで書類送検された、前衆院議員の豊田真由子氏の「ちーがーうーだーろー!」がノミネートされているが、ネット上では「このハゲー!」のほうがインパクトが強かったとの声があがっている。
「このハゲー!」がないことに対し納得のいかないネット民からは、「ハゲがないことが忖度だ」との指摘も。
中には良い配慮をしたとの声もあるが、「忖度」という言葉がノミネートされているだけに、よりモヤモヤを感じているようだ。
[via:https://news.nifty.com/article/item/neta/12189-20161366866/]
アウフヘーベン??
小池都知事が豊洲移転問題で発言。「いままでの議論をアウフヘーベンし、国民が希望の持てる政策を投げるべき」
小池知事の口から飛び出した聞き慣れない単語に、Twitter上では「わからないよ」「また出た」「便利な言葉だ」「何回聞いても意味分からない単語」などの指摘や疑問が相次いで投稿された。混乱した人は少なくなかったようだ。
[via:https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/aufheben-means-aufheben2?utm_term=.chdYO6DNa#.uqk45Y8Vr]
アウフヘーベン
([独]Aufheben)
・日本語では「止揚」「揚棄」と訳される。
・あるひとつの命題(テーゼ)と、それに反対・矛盾する反命題(アンチテーゼ)との二つの相反する命題を、互いに否定しつつも生かして統合し、より高次元の段階である総合命題(ジンテーゼ)を導くこと。
例)
「僕は【焼きそば】が食べたい」(テーゼ)
「私は【パン】が食べたい」(アンチテーゼ)
「それなら【焼きそばパン】を食べようよ」(ジンテーゼ)
[via:http://d.hatena.ne.jp/keyword/アウフヘーベン]
・あるものを否定しつつも、より高次の統一の段階で生かし保存すること。
[via:https://kotobank.jp/word/アウフヘーベン-422105]
うつヌケ??
発売からわずか1ヶ月で重版4刷、累計5万部を突破し話題となった田中圭一氏作のマンガ。
ネットの反応
・「このハゲー」が入っていないなんて、小学生もおかしいと思うぞ。
・「ちーがーうーだーろー」なんて流行ってない
どこの並行世界線の話してるんだ?
・んー、そんたくに一票
・最初から忖度に決定してる
・どうせまた左翼用語(擁護)の意なるんだろ
・パコリーヌが入ってないぞ!
・ホントは「このハゲー」にしたかったんだろうなwww
・あれ?フェイクニュースは?
>「ちーがーうーだーろー!」
・アンガールズの田中で再生されてしまう・・・
・姜尚中が何で審査員なの 人選が謎すぎる
・今年は「インスタ映え」の一択だろ。
・インスタ蝿
・忖度以外あり得んだろ
あれ以降ほんとに定着した感
・うんこ漢字ドリルが日本らしくていいんじゃね
・マイナスな言葉は入れない時点で本当の流行語大賞じゃないなと毎回思う
・山尾「ユーキャン死ね」