事務処理が煩雑になる-。
2016年10月に神戸市垂水区で起きた中学3年の女子生徒=当時(14)=の自殺を巡り、神戸市教育委員会の首席指導主事が当時の校長に、直後の聞き取りメモの存在を隠蔽するよう指示した理由は、遺族にとって「信じられない」ものだった。
何度も訂正する機会はありながらうそにうそを重ねた対応に、市教委幹部らは「縦割りなど組織的風土の問題」とうなだれた。
問題の発端は、17年1月の情報開示請求だった。当時、一貫して遺族対応に当たっていた首席指導主事。市教委によると、メモは重要視していなかったとみられ、遺族に渡された資料に含まれていなかった。
同2月末、不審に思った遺族が改めて情報提供を求めたが、首席指導主事は当時の校長に「いまさら出すことはできない」などと隠蔽を指示したという。
再度の情報開示請求や、第三者委員会の報告書完成が遅れることを恐れたとされ、遺族との関係悪化を心配した校長も同意した。
同3月に神戸地裁が証拠保全決定を出し、事態はさらに複雑化。
提出しなくていいか尋ねた当時の校長に、首席指導主事は「先生、腹くくってください」と隠すよう促したという。さらに、こうしたやり取りについて、上司らに相談や報告をしなかった。
昨年8月、現校長がメモの存在を市教委に報告した後も、首席指導主事は「メモは存在しないはず」と答えたという。
事態を把握した上司らも「内容は第三者委の報告書に反映されている」などと、メモを半年以上放置した。
遺族は「首席指導主事は遺族の窓口となる立場で、なぜこんな対応をされたのか信じられない」とし、市教委の一連の対応についても「本当に個人の責任なのか」と憤った。
一方、文部科学省は17年3月、いじめの重大事態の調査に関するガイドラインで、手書きのメモも公文書に該当する場合があるとして、保管を求めている。
市教委は今回のメモが公文書に当たるか調べており、長田淳教育長は「(ガイドラインが出る前とはいえ)非常に不適切な取り扱い。コンプライアンス遵守も含め、組織を変えていきたい」とした。
[via:https://this.kiji.is/376012297442821217]
遺族のコメント
「裏切られた気持ち」
自殺した生徒の遺族が3日、コメントを出した。以下抜粋。
事件後、遺族の対応に直接あたり、また、第三者委員会の窓口となっていた教育委員会担当者がメモの隠ぺいを指示していたということについては、私は裏切られたという気持ちを禁じ得ません。
また、こうしたメモの隠ぺいは、単なる特定の職員個人の判断や職務怠慢ではなく、いじめの事実自体を隠そうとする学校そして教育委員会の姿勢そのものから生じたものと言わざるを得ません。
今回の調査報告書では、教育委員会内部での組織的な隠ぺいの過程までは全く明らかになっておらず、調査はなお不十分なままであると感じざるを得ません。
なぜ、このような事態が生じたのか、引き続き厳正な調査を求めたいと思います。まだ隠されている文書や事実があるのではないか不信感が募るばかりです。
そして、「第三者委員会」の調査は、聴き取りメモを隠ぺいした教育委員会が事務局となり、一次調査を行った上で出来上がったものであり、昨年8月の「第三者委員会」の調査報告書はもはや全く信用できません。
市長のもとで始まる再調査委員会において真実が解明されることを願ってやみません。
[via:https://www.asahi.com/articles/ASL637GBWL63PIHB018.html]
当時のニュース画像
ネットの反応
・学校だけじゃなく教育委員会までも関わっての隠蔽かよ オワコンオワコン
・一人のこどもの命が失われているのに、何やってんの。教育者がそんなことでどうすんの。腹が立って涙が出る。
・気の毒に…死んだ後も心ない大人からいじめをうけたんだな(。-_-。)
・マジで教育委員会終わってんな
・胸糞悪い 大人がこんなんだからいじめは無くならないしいじめが原因の自殺も減らないんだ
・大人たちがこんなに汚いことするんじゃ、どうやって子どもたちを教育するんだろうね。
・こいつらもまとめて犯罪者だろ
・イジメプラス自殺プラス隠蔽 はいトリプル役満
・当時の担当者は出世して、校長は無事に定年退職したんだろうな
・事件後の学校の対応ってどこも駄目ダメなんだよな
・公務員の書類の改ざん、隠匿がどこでも起こり過ぎで草
・遺族と偶然道で主犯の糞女ばったり遭遇 遺族が文句を言うと主犯は逆ギレして喚き警察まで呼んで逆に被害者ぶったのは 桃山台じゃ有名な話
・この隠蔽の酷さは主犯グループに役人らの親や縁者がいるんだろうよ
・これは頭下げて済む話じゃないな(´・ω・`)
自分の子が居れば、明日は我が身的な問題で非常にこわい・・・