京都造形芸術大の東京キャンパスで行われた、美術家・会田誠氏による公開講座を受け、環境型セクハラで精神的苦痛を受けたとして、受講した女性が大学を運営する学校法人「瓜生山学園」に慰謝料の支払いを求める訴訟を起こした件について、会田氏本人がツイッター上で反論した。
27日に記者会見を行った原告の女性。それによると、女性は18年4月~6月に全5回行われた「ヌードを通して、芸術作品の見方を身につける」という社会人向け公開講義を受講したとのこと。
会田氏がゲスト講師を務めた第3回の講義では
「涙を流した少女がレイプされた絵」
「全裸の女性が排泄している絵」
「四肢を切断された女性が犬の格好をしている絵」
などがスクリーンに映し出されたといい、会田氏は「デッサンに来たモデルをズリネタにした」などと下ネタを口走ることがあったという。
女性は大学側に抗議したものの、その後も別のゲスト講師の講義で勃起した男性の写真の投影などがあったといい、急性ストレス障害の診断を受けていた。
同日、報道を受け、会田氏は自身のツイッターを更新し、騒動について「寝耳に水でした」とコメント。
当日について、「遠い記憶ですが」と前置きしつつ、
「その夜のトークは僕の通常運転だったことは確かです。通常運転とは、学者や研究者のやる講義からはほど遠い、実作者としての言葉だったことです」
「落ち着いた文化教養講座をイメージしていたなら、すごいギャップがあったでしょう。僕は芸術が『落ち着いた文化教養講座』の枠に押し込められることへの抵抗を、デビュー以来大きなモチベーションとしてきた作り手です」とした。
寝耳に水でした。メディアからの取材はとりあえず断りました。自分のツイッターは編集されないので、ここに何か書きましょうか…。
遠い記憶ですが、その夜のトークは僕の通常運転だったことは確かです。通常運転とは、学者や研究者のやる講義からはほど遠い、実作者としての言葉だったことです。(続く— 会田誠 (@makotoaida) February 27, 2019
また、講義テーマについては「そもそも西洋から来た『ヌード』という美術のジャンルが、歴史的に『妙なもの』であるという点を軸に話した」といい、「モデルをズリネタに」という発言については、
「美大油絵科の学生としてみんなとヌードモデルを描いていた時に、はたと気づいた。裸の女性が真ん中にいて、たくさんの男たちが(当時美大は男子学生が多かった)それを凝視している」
「そして言外に欲情は禁じられてる。これってなんなんだ? 何ゆえなんだ? 歴史的経緯は? 美術・芸術の領域(具体的には芸大上野キャンパス)から一歩出た世間は、まったく違う風か吹いているじゃないか? どっちが嘘をついているんだ? どっちが病的なんだ? そういう問いです」
と、あくまで芸術的問いからの発言であるとした。
会田氏といえば、少女や暴力などをセンセーショナルに描いた作品の数々で知られ評価されている日本を代表する芸術家。そのため、ネットからは、
「西洋美術のお綺麗なヌードしか想起しなかったのかな?退席すればよかったのに」
「会田誠を知らない状態でたまたま見てしまって傷つくのは分かるけど、告知されていた講義の講師を知らなかったのは自分が悪いのでは?」
「どういうところか知らないでパチンコ屋でバイトしたら騒音ストレスとタバコの煙で精神的肉体的苦痛を受けたと訴えるようなもの」
という会田氏を擁護する声が殺到、一方では、「芸術だから、といえば何でも許されるわけではない」「大学の講義で下品な物言いを連発することは確かに問題だと思う」といった指摘も見られた。
果たして、今後騒動はどのように発展していくのか。注目が集まる。
[via:リアルライブ]
http://news.livedoor.com/article/detail/16088015/
大学側の対応は
原告の大原直美さん(39)と代理人が2月27日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見を開いた。
大原さんは「講義内容が本当にひどいものだった」「セクハラを訴えたあとも、大学側の対応が、教育者としてあるまじき姿だった」「生徒を守ってくれないのは本当に残念だ」と心境を語った。《中略》
大原さんは、会田さんのキャラクターや作風を知らなかったという。
すぐに、大学のハラスメント窓口に苦情を申し立てたが、第5回(同年6月12日)のゲスト講師で、写真家の鷹野隆大さんの講義でも、勃起した男性の写真の投影などがあった。
「講義を受けに来ただけなのに、どうしてこんな目に合うの?」大原さんは、動悸や吐き気、不眠の症状がつづき、急性ストレス障害の診断を受けた。
大学側は同年7月、環境型セクハラについて、対策が不十分だったと認める内容の調査報告書をまとめたという。
ところが、そのあとの話し合いで、示談にあたって、お互い関わり合いを持つことをやめる、という項目の要望があり、交渉が決裂。
大原さんは同大通信教育部を卒業して、他の大学やカルチャースクールで美術モデルの仕事をしている。
代理人の宮腰直子弁護士は
「大学は、セクハラ禁止のガイドラインをもうけており、公開講座を運営するにあたっても、セクハラ対策をすべきだった。
作家の作品の是非や、セクハラ言動そのものでなく、そうした環境を作り出したことに問題があった」と述べた。
講座の運営方法や告知の仕方、その後の対応について責任を追及していくとしている。
[via:https://www.oricon.co.jp/article/713503/]
ネット上で賛否両論
また、「酒に酔ったような状態で現れた」とする原告の主張に対し、会田氏は「まったく事実と違います。肝臓の弱りからくる赤面ですが、この時はけして【まだ】飲んでません。彼女の単純な誤解です」と反論した。
一連のやり取りに対し、作家の北原みのり氏は「本当に勇気ある声だと思う」と女性を支持。
逆に、タレントのフィフィは
「確かに会田誠氏の世界観や作風を知らず彼の作品を見たらショックを受ける人もいるだろうけど、自ら講義に赴き傷ついたと訴えるのはどうなのかな、ちゃんと受講する前に調べてないのかな」
と、作風を予習していない女性の姿勢に疑問を呈した。
劇画原作者の小池一夫氏は
「コタツに入れないという女性が知人にいる。コタツの中で性的なイタズラをされた経験があり、コタツに入って誰かの足に少し触れただけでも凄い不快感があると言う。
しかし、一般的に考えて、コタツに罪はない。会田誠さんをコタツとすれば、最初からコタツに入るべきではない。自分で防げたことだよね」
と比喩表現で自己責任を説いた。
ただ、訴えられたのは会田氏ではなく学校側。大学側の管理態勢を問う声もあった。
[via:デイリースポーツ]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190228-00000045-dal-ent
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ネットの反応
・「コタツに罪はない」名言いただきました
・会田誠は絶対やられるなと思っていたから意外性はないw
・なんで会田相手に起こさないの?
・そういう「作風」だって案内を、参加者に対して十分に行わなかった 大学側の瑕疵を問うて居るんやろうけれどな。
・作風といえば許される風潮
・芸風アレで展示のたびに揉めてるレベルの芸術家なのに何を今更
・これって日本語ではアタリヤっていいますよね
>大原さんは、会田さんのキャラクターや作風を知らなかったという。
・美術の仕事してるのに会田誠知らないみたいなのはホントなのか
・この手の講義で講師の作風知らないで受けに来るとかないわ
・講義に出るなら知っておけ 失礼な奴だな
・会田誠だけじゃなく担当者が毎週入れ替わるオムニバス形式の講義だったようだね
・自由意志で受けてるんだから退出すれば良かったのに
・講義を受けに来ただけとかいう感覚でこんなの訴えるようなやつ 大学として出禁にして当然だろ
・これ認めると、講義じゃなくて展覧会、展示会、個展とかでも、あの絵はセクハラだから撤去しろ、とかこの絵を見て不快になったから慰謝料払え、とかも認めなきゃいけなくなるなw
>でも、モロ出しは普通に撤去だよ。今回の主張が全て事実なら賠償は認められる。
・【授業】で呼んだ学校が知的障害
・講師選びのセンスの問題だな キチガイや変態はアカデミックではダメだろ
・少なくとも学校でやる内容では無いな
・会田とやらも、自分の描いたのが芸術だと言うなら、ツマラン言葉をペラペラ喋るんじゃねーよ。
・文学部の授業でマルキドサドや家畜人ヤプーが出てきたらセクハラだと訴えるのか アホかよ
・最初から会田およびポルノめいた絵を糾弾するために講演会に潜り込ませた破壊工作員か
なんか絵は上手いかもだけど、内容がコミケの成人モノの枠を出てないとおもうんだけど。。