学校独自の「ブラック校則」について、日本共産党都議団が2020年3月に都立高校を対象に全校調査を発表。
頭髪等に関するものについては、規定があった全日制高校が83.1%に上り、
「学校がふさわしくないと判断した頭髪はNG」
「黒髪の定義はカラースケールNo.3~No.5までとする」
「生まれつき髪の色が明るい生徒は『地毛届』を提出させる」
といったものがあったとして、「子どもの参加のもと常に積極的に見直すことが必要」としています。
そんな中、日本共産党の池川友一都議が都議会予算委員会で「なぜツーブロックはだめなんでしょうか」と質問した様子をTwitterで公開。動画の再生数が424万回を超えています。
池川友一都議
この質問に対して、藤田裕司教育長は「外見等が原因で事件や事故に遭うケースなどがございますため、生徒を守る趣旨から定めているもの」と理由を答弁。
藤田裕司教育長
それに対して池川都議が「率直にいって意味不明ですよ。驚きの答弁だと思います。ツーブロックだと事件や事故に遭うという、トラブルに遭いやすいという、そんなデータが一体あるんですか」と畳み掛けています。
このツイートは44000以上RTされ、政治家も次々に反応。都民ファーストの会所属の尾島紘平都議は次のようにツイート。
今年の予算特別委員会、共産党の池川友一都議の質問。思想信条は違うけど、これは私もリアルタイムで聞いていて、教育長の答弁に「?」となったのを覚えている。
時代にそぐわない校則は変えてしまった方が良いと思います。かく言う私もツーブロック。事件・事故に遭ったことはありません。
細野豪志衆議院議員も過去を振り返りつつ、「意味不明のものは止めるべき」と自論を展開しています。
ブログで「ツーブロックは、社会では広く受け入れられている髪型です。中学生や高校生の中で一般的であり、若い世代、働いている方々の中でもでも清潔感のある髪型として受け入れられている」としている池川都議。
ネットでは「教えるべきルールはもっと別のところにあるのでは?」「理不尽に耐える訓練なのでは」といった声が上がっており、一気に社会的課題として脚光を浴びることになっています。
今後、都教育委員会がどのような対応をするのか、注視する必要がありそうです。
[via:ガジェット通信]
https://news.livedoor.com/article/detail/18575451/
https://twitter.com/u1_ikegawa/status/1282627991168618496
【関連リンク】
都議会予算特別委員会で質問②──ツーブロックはなんでダメなのか?に衝撃答弁(池川友一都議ブログ)
答弁に「納得できない」の声
多くのユーザーが不満を持っているのは「外見などが原因で事件や事故に遭うケースがある」という答弁。
ネットではこの答弁に対して「納得できる人がいるのだろうか」や「ツーブロックで事件や事故に遭うデータがあるのか?」など、納得できないとの声が多く見られています。
そもそも学校でツーブロックを禁止していることに違和感を持つとの声も多く、「ツーブロックくらいでとやかく言う学校関係者には『人を見た目で判断してはいけない』と口にしてほしくない」といった強い意見も。
また、今回の話題について「サザエさん」に登場するキャラクター「タラちゃん」を引き合いに出すツイートも多く見られました。
作中に登場するタラちゃんは3歳ですが、ツーブロックと見られる髪型をしているため「ツーブロックが事故や事件に遭うなら、タラちゃんヤバいやん」や「サザエさんに登場する子どもたちは不良ばかりになってしまう」など。
実際にツーブロックを「怖い」と思うとの声も
動画で映された答弁の一部始終に納得がいかないユーザーが多い一方で、ツーブロックは「怖い」と思うとの声も少なからず見られました。
実際に投稿されたツイートでは「正直、私は露骨なツーブロックの人は怖い人に見える」「ツーブロックがダメとは言わないけど、なんか怖い」といった意見が見られています。
事件や事故に遭遇するかは別問題として、ツーブロックという髪型に恐怖を覚えるというユーザーも少なくないようです。
「個人意見としては、ヤンキーのツーブロックは威圧感を受けるし怖い」
「ツーブロックといってもさまざまだけど、自分の世代のヤンキーは厳ついツーブロックが多かった」
など、ツーブロックはヤンキー(不良)のイメージが強いとの声が散見されました。
[via:ねとらぼ]
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d2a68d66018c2a1272dd76792719756b5da08d7
ネットの反応
・わりとクローズのせいだと思う
・今では当たり前の髪型ですよね
・ツーブロックやソフトモヒカンで不良とか言い出すほどの老害が決めてるんだよな。
・30年位前は原宿系のとんがったお洒落さんがpunks的ニュアンスのツーブロックにしていて、それが「怖そう」に見えた世代が今さら禁止にしている予感
・やることちゃんとやってれば髪型なんで何でもいいと思う
・ただ学校でやるべきことをちゃんとしないで髪型イジったり化粧したりする輩がいるからこういう下らないルールが出来る
・学ぶべきところで「不必要」とみなさず、学校もそろそろ「不介入」領域を作るべき。
・見た目で判断する奴は多いだろうけど学校がそれやっちゃうのー?
・北の将軍様みたいな髪型か。たしかに気色悪いな、禁止で良い
・勉強できない→金髪、ツーブロック、不良のような身なり。という偏見ですね。
・心の声「昔は見た目で喧嘩売られたりとかありましたから…」
>確かに。是非はともかく「驚愕の答弁」は言い過ぎ。
>回答は整合性があり、生徒を町の不良やチンピラから保護する意味としては正しい。チンピラは他人より目立つ人物を素早く探し出して処理しますからね。
>昔のリーゼントみたいな感じか
・人は見た目が9割。学生のうちから、世間の厳しさを知るが良い。ガラ悪そうなファッションや髪型でいれば、絡まれる可能性が高い。身を持って知るには好きなようにさせるのが良いよ。学校が教える範囲じゃない。
・昔の不良は見た目でわかりやすかったが、今のツーブロックは不良の象徴ではないだろ。
・今のツーブロックは韓流ファッション
・髪があるうちにいろいろやったほうがいい
・ツーブロックである必要性が何かあるんでしょうか?何でもかんでもOKにはできないですからね。それとも未成年というくくりを徹廃しますか?
・ツーブロックも確かに爽やかなのと、怖いのがあるけど、ちなみに坊主頭も純朴なのと、攻撃的なのがある。まぁ実際はその生徒自身のキャラクターによるってことじゃないの。
・若いイケイケ風のサラリーマンもツーブロックが多いな
・美容師してるけど、基本は2ブロックダメって校則のとこ多いね。プロからすれば意味不明とは思わない。一言で2ブロックって言っても超過激なモヒカンに近いくらいのものから、ほとんどわからない自然なモノまでピンキリなわけだし、まとめて禁止にしてるのは納得。
・ウチの高校はそこそこ進学校なんですが校則緩く「極端なツーブロック禁止」と言いつつ、ツーブロックは容認されてました。
>優秀な生徒が集まる学校は比較的校則が緩い気がする 決まり事が無くても道を外れるような生徒は少ないんだろうね
・私は散髪屋なんですが、、髪型の規制には結局軍国主義の押し付けが潜んでいます。坊ちゃん刈りにしてテストの点数は上がりません。個性が削がれるだけです。髪型は自由の象徴です!
・坊主頭の高校球児ほど、眉の形を整える時間が長いのだとか。
・教師です。私は中学生の時、整髪料でビシッと固めた七三分けで学校に行ったら、生徒指導の教師に「中学生のくせに洒落っ気出してんじゃねえ」と頭をグシャグシャにされた苦い思い出があります。寝癖でボサボサでもフケだらけでも注意されないのに、きちんとセットしたら注意される。教師の誰もが真面目と認めた私をです。この屈辱は決して忘れません。
・守らせるための校則であってはいけない。教員すら理由を知らない意味の無い校則は必要ない。
・理由の説明できない校則は見直す必要はあると思うが、校則は、過去に起きた事件や、学校の立地、近隣の住民からの苦情など反映されている場合も多い。
・校則でツーブロック禁止に対して天皇陛下もツーブロックなのにっていう返し最高すぎて笑った
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