数字選択式宝くじ「ロト6」を巡る詐欺被害が広がっている。
警察庁によると、今年1~5月だけで100件以上起きており、ネットで抽選と同時に当選番号が分かることを悪用し、それを知らない人に、「事前に教える」と持ちかけ、現金をだまし取るという。販売業務を受託するみずほ銀行は「当選番号が事前に分かることは絶対にありません」と注意を呼びかけている。
「聞かされた番号が翌日の新聞に載っていて信じてしまった」。2か月間で計約976万円をだまし取られた福岡県の60歳代の男性は、警察にこう説明した。男性は今年4月、みずほ銀行の関連会社を名乗る男から「2等の当選番号を教えてもらえる特別会員にならないか」と電話で勧誘された。当初、「興味はない」と断ったが、翌日の新聞で「的中」を知り、男の言葉を信じ込んだという。情報料名目で銀行口座に計16回、現金を振り込んだが、6月上旬になって男と連絡が取れなくなったという。
同行は「的中」にはカラクリがあると指摘する。ロト6の抽選は週2回、午後6時45分から実施。1等から5等の当選番号と当選金は午後7時頃までに判明する。抽選の様子はネットで中継されており、誰でも見ることができる。犯人は結果を知った後、電話をかけているとみられ、午後7時以降に電話がかかってくるケースが確認されているという。
[読売新聞]
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130803-OYT1T00325.htm
わるいやつらだ