シャープは11日、製品情報を社員が発信するツイッターの公式アカウント「シャープ製品(@SHARP_ProductS)」で、任天堂の新商品について不適切な発言があったとして、同アカウントの運営停止を決めた。
シャープの説明などによると、6月27日の投稿で、任天堂が10月に発売する家庭用ゲーム機「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」に収録されたゲームソフトの一覧を掲載。
それぞれのソフトを「0」から「1000」と値付けし、総額を「4600」と記載した。
任天堂が設定した価格7980円が高すぎると受け取られる内容で、「他社の製品をおとしめる発言」などと批判の投稿が多数寄せられた。
シャープは6月28日、謝罪文を投稿したが、非難の声はおさまらず、運営停止を決めた。
シャープ広報は「任天堂の人気ゲームタイトルをもり立てる意図で悪意はなかった。しかし、『0円』では無価値と思われかねず、相手に対して失礼で不適切だった」と述べた。
停止したアカウントは2010年開設で、フォロワーは約4万9000人。
シャープは公式アカウントを他に二つ持っているが、今回の不祥事を受けて、近く「シャープ株式会社 広報担当(@SHARP_Press)」はやめ、約41万人以上のフォロワーを持つ人気アカウント「SHARP シャープ株式会社(@sharp_jp)」だけにまとめる。
今回の騒動に対しては、「そこまでしなくても」「目の付けどころがシャープ過ぎた」などとかばう投稿もあった。
[via:https://mainichi.jp/articles/20170712/k00/00m/020/058000c]
問題になったツイート
(現在は削除済み)
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インターネット、特にツイッターは、だれかが好きなもの、思い入れのあるものを共通項に人々が繋がりあう側面があると、私は思います。だからこそ企業アカウントはどんな時も、だれかの好きや思い入れを否定することは決して許されません。ほんとうに申し訳ありませんでした。
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) July 11, 2017
【SHARP関連アカウント】
SHARP シャープ株式会社@SHARP_JP白シャープさん※継続
シャープ株式会社 製品@SHARP_ProductS赤シャープさん※停止
シャープ株式会社 広報担当@SHARP_Press※近日停止予定
赤白シャープさんについての考察
・元々シャープで最初にアカウントを作成したのは赤シャープさん。白シャープさん(以降、赤、白)はその後に誕生。
・赤さんは元々電子書籍のプロモの為に誕生、しかし中の人の異動によりアカ消滅の危機に面したが、フォロワーや中の人ご本人の意思で続投。
・電子書籍からの異動に伴い、アカ変更。ガラパゴスからネットサービスとなり赤シャープとなる。
・赤氏は白氏へ時々リプを飛ばしているが、その逆はない。これは、赤氏が白氏の先輩であり白氏は社内での馴れ合いをあまりしたがらないと推測
・では何故白氏に人気が出たか
・白氏の人気はそのツイートのセンスに集約されていると言っても過言ではない。露出の多さ、センスあるツイートスタイル、言葉の選び方が卓越しているがこれは白氏個人が元から持っているものでありそのセンスは他者が真似を出来ないものである。
・一方、赤氏は自身のツイートでも表現していたが「ツイッターではお客様との対話を大事にしたい」というスタイル。家電屋さんで商品の解説をしながら雑談もする、というごく一般的なスタイル。
・白氏のセンスにはない人柄を感じる。またコアなネタにもアツい為、マニアックな方面への人気は高い。
・では何故アカウントが分かれているか
・最初に電子書籍をプロモーションする為に誕生したアカだけでは家電商品全体のプロモをしきれないので白氏が誕生。
・赤氏の電子書籍からの異動時に統合するのではとも思われていたが、それぞれの持ち味とそれぞれの人気を統合するのは混乱が生じるのではないかという事もあったのであろう。
・そして現在の形態に至るのであるが、結果、相乗効果をもたらしていると感じられる。
・白氏のセンスと鳥類愛、赤氏の人柄の良さと愛社精神、そして技術面での安定感が相まっている雰囲気がある。
・この形態をとっている企業はそう多くはないが、同一社内で複数のアカを運営している企業は軒並み受け入れられているように分析する。
・社内での馴れ合いではなく、社内でのツイッターというモノがどういうモノであるかが定着している為に、ある意味安心してツイートを行えると考えられる。
[via:https://togetter.com/li/875067]
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