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ケンコバ御用達アパレル社長を横領容疑で捜索 特捜が司法取引した意味とは

2019/11/28

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東京地検特捜部は11月26日、役員らによる着服の疑いで、「グラッドハンド(GLAD HAND & Co.)」などのブランドを手掛けるグラッドハンド(東京、佐竹隆司社長)を強制捜査した。

本社の入る渋谷区元代々木町のビルや原宿の店舗などが捜索対象で、着服額は少なくとも数千万円に上る可能性があるという。なお同社の2018年8月期の売上高は6億5000万円とされている。

佐竹社長は公式ホームページに、

「事態を厳粛に受け止め、事案の真相解明のため、引き続き当局の捜査に全面的に協力してまいります。また、今後可能な限り速やかに再発防止策の策定等の必要な対応を進めてまいります」

とのコメントを掲載した。さらに同日、

「代表取締役 佐竹隆司 以外の役員1名と社員2名が取り調べを受けている状況であります。現在取り調べ中である為、改めて後日事実に基づいて誠意を持ってお伝えさせていただく所存でございます」

と追記した。

グラッドハンドの設立は2005年。アメリカンビンテージテイストの服が国内外から人気で、伊勢丹新宿本店メンズ館やユナイテッドアローズ&サンズをはじめ、ニューヨークやロンドン、北京など海外にも卸を行っている。

芸能人やファッション関係者の中にも愛用者が多い。なお原宿店は本日休業しており、「さらに数日、休業する」という。

[via:WWD]
https://www.wwdjapan.com/articles/983616

関与社員と司法取引

この日午前から特捜部の係官らが渋谷区内のオフィスや店舗などを捜索。特捜部は押収資料を分析し、社長らから事情を聴くなどして詳しい経緯を調べる。

司法取引は共犯者の事件の捜査や公判に協力する見返りに、刑事処分を軽減する捜査手法。日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告らが起訴された事件などに続き、今回で3例目とみられる。

特捜部と、社長からの指示で資金移動などを行った社員との間で、社長らへの捜査に協力する代わりに、特捜部が社員の起訴を見送るとの内容の取引が成立しているとみられる。

民間信用調査機関などによると、GLAD HANDは平成17年設立で21年に現在の社名へ変更。セレクトショップなど全国77店舗で7つのブランドを販売し、売上高は毎期4億円前後という。

大手百貨店へのイベント出店などを行い、商品は有名タレントが愛用するなど若者らに人気がある。

[via:産経新聞]
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191126-00000558-san-soci&pos=3

「被害額数千万円で司法取引」の意味

11月26日午前、新聞、テレビ記者たちの間に激震が走った。

間も無く特捜部がガサをかける。“司法取引”があったらしい──。

司法取引とは昨年6月に導入された制度で、被告人に相当する人物が捜査や公判を進める上で当局に情報提供をする代わりに、自身の起訴などを見送ってもらうなどの減刑措置が得られるというもの。

「三菱日立パワーシステムズ」の贈賄事件や、日産のカルロス・ゴーン被告による金融商品取引法違反事件でも司法取引があったと報じられており、今回で3例目。

いずれも大事件だっただけに、今回はどんな大事件なのかと、記者たちは色めき立ったのだが…。

「蓋を開けてみると、若者に人気のアパレル店経営陣による横領事件で、正直なところ“なんだ”という感じ。テレビ各社は、昼のストレートニュースで速報扱いで出しましたが、これ以上追いかける必要のある事件かと言えば、微妙です」(大手紙記者)

ケンコバ御用達ブランド

東京地検特捜部が家宅捜査を行ったのは、東京都渋谷区にあるアパレル洋品店「GLADHAND」。

いわゆる”アメリカンカジュアル”と言われるジャンルのアイテムだけを扱う専門店で、ファッション雑誌で幾度も取り上げられるような人気店である。

芸人のケンドーコバヤシ氏が足しげく通う「お得意様」であることも知られており、初売りなどのセール時には店舗前に数百人もの客が列をなす。


ケンコバ雑誌『RUDOmagazine』ではWEIRDOのコート着用

「店には、雑誌にもよく出ているおしゃれでかっこいいスタッフさんがたくさんいて、皆フレンドリーでした。売ってあるアイテムも“本物”って感じで、他の店では絶対に買えないような男臭さ溢れるものばかり。

“社長”と呼ばれるXさんも店にいて、雰囲気がやばかった。古いアメ車やハーレーダヴィッドソンに乗っていて無骨な感じで、とにかくかっこ良かった」

代表取締役X氏の散財と豪遊

報道によれば、同店の運営会社社長らに「業務上横領」の疑いが持たれている、というのだ。では社長は誰かと見てみると、法人登記簿には代表取締役が二人。

26日午後には、そのうちの一人の名義で同社のホームページに謝罪文が掲載された。同じく渋谷区内でアメリカンアパレル店を経営する男性が言う。

「あの店は、雑誌にもよく出るXさん以外に、もう一人の代表・A氏がいました。A氏はアメカジファッションというよりは、レディースファッションも手がける感じで、現場は全てX氏が取り仕切っていたようです。

X氏は側近を連れ海外に旅行を兼ねた買い付けに行ったり、趣味の車やバイクにも惜しげなく金を使っていました。そんな彼のライフスタイルに憧れて、店にやってくる若者も多かった。

業界内では、X氏とその側近のあまりの散財と豪遊ぶりに、A氏が呆れて司法取引に走ったのでは…、と噂になっています」

取材した記者らによれば、横領額は数千万円規模になると見られているというから驚きだ。同店は原宿の奥にある小さな店舗に過ぎず、本当に多額の横領をできるのか疑問を抱いてしまうが……。

「店舗販売以外にも、全国各地のセレクトショップに商品を卸していましたから、月々の売り上げは相当だったはず。

世界的な有名ブランドとのコラボ商品も多く販売されていて、数十万円するアイテムもあったのです。業界内でも社長のX氏たちの派手さは評判でした」

こう語るのは、現役のファッション誌スタイリスト。こうした事例は、何もX氏に限ったことではないともいう。

「中小アパレル店が人気店になって、創業者や社長が有頂天になり、店の売り上げを独り占めしたりすることはよくあります。

人気店になるためには雑誌やテレビなどへの露出が欠かせませんから、僕らスタイリストや業界関係者に酒や食事を奢ったりすることも日常的にあり、そうすることで売れるんだから、接待にはさらに金が必要になるでしょう。

アパレル業界は販売員などの給与が安いことで有名ですが、売れている店ほど代表が外や、自身の趣味にばかり金を使う。それでも税務関係はしっかりやっているところが大半ですが、今回はあまりに杜撰だったのでしょうね」

司法取引が適用されるほどの事件?

確かに羽振りが良かったとはいえ、司法取引が適用されるほどの事件なのだろうか。

不正競争防止法違反に問われた日立パワーシステムズの事件は、外国公務員への約3900万円の賄賂という国際政治問題にも関わる事件だ。

カルロス・ゴーン被告の金融商品取引法違反事件は、数十億円にものぼる巨額の取引が関係している。どちらも社会的な意義を伴った事例だったが、第3例目は被害額が数千万円の単位で、知る人ぞ知るアパレル店でしかない。

前出の大手紙記者は、比較的社会的影響や注目の少ない事案であっても、今後は司法取引を発端にした捕り物劇が増えて行くのではないかと話す。

「今回は数千万円という横領額ですが、もっと少額の横領、背任事案であっても、司法取引によって当局が動くことは十分に考えられます。

一般に司法取引といえば、社会に大きな影響を与える事件に適応されると考えがちですが、市民の身近なところで起きている事件にも適応はされます。そのために導入された制度なんですから」

横領や不正取引などの場合、会社などの組織の場合は不本意ながら実行役に「させられてしまった」人も少なくないだろう。

そういった立場の人からみたら、正しく法律を守るための証言をする代わりに、法律上の潔白を保証してほしいと願うのも当然だろう。

近年、巨大組織が関わる詐欺事件や、何人もの反社会勢力に属する人間たちが引き起こすような事件など、解決困難な事案が数多くある。

そうした”捜査の壁”を打破すべく導入された制度ではあるが、私たちのすぐそばで”司法取引”の威力を目の当たりにすることだってあるかもしれない。

「お天道様は見ている」というが、正直者が馬鹿を見ない社会が作られるのなら歓迎すべき制度だろう。

[via:NEWSポストセブン]
https://www.news-postseven.com/archives/20191128_1497198.html





GLAD HAND & Co.インスタより

ネットの反応

・アパレルだけに着服!
・ケンコバがよく着てるブランドか
・バイカーブランドの先駆けだよ。高いよ。売れてるけど
・こんなダサい事やってんなら買わね
・アパレルは脱税多いですね。ルード系のアメカジブランドですが、本物のダーティーなブランドになっちゃいましたね。
・グラッドハンドのサドルブーツ好きだったのにな…
・ケンコバなど芸能人の着用者も多いルード系ブランドだけど、ここの服好んで着てた芸能人も多いと思う。イメージダウンにならないか心配…
・内側から売られるって事は、人間的にも金銭的にも相当…なんでしょうね。
・有限や小さい会社ならどこでも多少はやってるよ。ばれるかばれないかだ。
・司法取引は自身の保身のために虚偽供述する可能性があり、冤罪の温厚になる気がします。
・特捜は国税となかよしこよしだから国税の調査から事件へ発展したパターンかな?
・仕事してるふり


《Glad Hand》
意味:大げさな歓迎、温かい歓迎、うわべだけの歓待、歓迎。
《BRAND CONCEPT》
20’s~50’sなどアメリカンカルチャーを落とし込んだ「大人の不良=自由・遊び心」をコンセプトしたアイテムをリリース。
GLADHAND, GANGSTERVILLE, WEIRDO, B.S.M.G., OLD CROW, MISS LADYBUGの各ブランドを扱う。

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