3月下旬、高速道路で目撃された「ボロボロ」のプリウス。あちこちが錆びた状態で普通に走っている姿が話題になりました。
実はこのボディーは、シートに印刷したものを貼り付けたものなのです。「あちこちで声をかけられるようになり、『見たら幸せになれる』なんてウワサも広がっているようです」と話す所有者の男性に話を聞きました。
フロント、サイド、リアとボディーのあちこちに浮かぶサビ。雨水が窓のふちから下に流れるように、自然なかたちでサビが描かれています。
近未来的なイメージがあるプリウスと、サビだらけという意外な組み合わせの意外性も興味をそそります。
「インクジェットでシートに印刷したものを貼り付けてあるんです。ラッピングバスと同じ仕組みです」と話すのは、カーラッピングを手がける福島県郡山市の会社「CARAPP(カラップ)」の代表・服部純也さん(50)。この車の所有者です。
見たら幸せになれる?
海外では、あえてボロボロに見せる加工も昔から人気があるそうで、本当にサビさせたり、塗装したりしていたそうです。
ここ数年でラッピングの技術も進化。自社の技術をPRするため、社用で使っているプリウスをラッピングしたそうです。
今年3月に完成し、仕事で遠出する際や近くのコンビニへ行く際などに使ってみたところ話題に。ネットニュースで取り上げられると、店への問い合わせも増えたそうです。
「『サビのラッピングをしてほしい』『ボートやバイクでも可能か』といったご相談を数件いただいています。また、お客様に協力いただき、フェラーリ360モデナのサビバージョンを製作中です」と服部さん。
高速道路のパーキングエリアなどに止めると、必ずといっていいほど声をかけられ、写真を撮られるそうです。
「急いでいる時でも、極力みなさんの期待に応えています。最近では『これ見たら幸せになれるって聞きました』なんて言ってくれる人もいます」
洗車してるの?
見た目はボロボロですが、まだまだ新しいこの車体。洗車はどうしているのでしょうか?
「結構まめに洗っています。ラッピングなので表面がツルツルしており、見た目とのギャップをじかに触って確かめてもらうためにも洗車は欠かせません」
また、見た目の話題性だけでなく「経済性もあるんです」と服部さんは言います。
「ラッピングするのには5日ほどかかりますが、はがすのは1日あれば可能です。下にはきれいな塗装面が残っているので、下取りや売りに出した際のリセールバリュー(再販価値)も高くなりますよ」
当初、「地元で話題になれば」といった気持ちでラッピング加工したプリウス。ネットニュースを通じて一気に全国で話題になりました。
服部さんは「カーラッピングは、アイデア次第で無限大の可能性があります。ぜひご相談ください」と話します。
このプリウスの加工にかかった費用は約70万円。オーダーメイドのため、他の車種の場合は要相談だそうです。ちなみ最安でも50万円ほどからになるとのことでした。
[via:http://news.livedoor.com/article/detail/13049335/]
下取り価額上がるってそれ以上に金かけてるやん