1000万円の船を2年間、放置した理由は「置き忘れ」――。スウェーデンのハーバーに係留されたままだった豪華クルーザーの持ち主が、このほどようやく名乗り出た。
クルーザーは米リンカー社の人気モデル「フィエスタビー」で、全長10メートル。スウェーデン南部のノルウェー国境に近いストレムスタードのハーバーに2年前から係留されていた。
キーはデッキの手すりに結び付けたまま。「いつでも乗り回せる状態だったが、だれもそんなことはしなかった」と、地元の警官は語る。
この町の住民は正直者に違いない。
オーナーの姿を見た者はなく、滞納された係留料が高額になるにつれ「何があったのか」と不安が渦巻き始めた。キャビンの中からは、2008年の日付が書かれたノルウェー語の書類が見つかった。
オーナー捜しをフェイスブックで呼び掛けたところ、ノルウェーのメディアがこれを取り上げ、本人がついに名乗り出た。
警官はオーナーの名前を明かさなかったが、「何年も前に売却したつもりになって忘れていたらしい。よほどの大富豪だろう」と語った。
長い間放置されていたにもかかわらず、クルーザーの状態は良好だという。ハーバーの係留料は夏のシーズン中で24時間当たり30~50ドル。2年分は相当な額に上るが、大富豪なら「簡単に払えるはず」と、警官は話している。
[cnn]
http://www.cnn.co.jp/fringe/35046001.html
置き忘れたい思い出がいっぱい。