逮捕されたのは、グローブパーク出身のイギリス人・ジョアンヌ ベリー（30歳）。調べによると、彼女はインターネットのチャットで知り合った男性と「強姦プレイ」をする約束を交わしていたという。自宅に押し入って自分の体を好きなように弄んでよいと言われた男性は、大喜びでその誘いに乗った。しかし、ジョアンヌが男性に教えた住所は彼女のものではなく、ケント州に住んでいる彼女の元同僚の住所だった。

当日、男性は指定された住所に赴き、住宅への侵入を試みた。しかし、不審者が自宅に忍び込んでいることに気付いた女性が叫び声をあげた瞬間、男性も自分が違う家に入ってしまったことを悟り、幸いにも計画は未遂に終わった。

警察の捜査によってジョアンヌの身柄が確保され、裁判にかけられることになった。ジョアンヌの行為は単なるイタズラで済まされるレベルを著しく超えており、性的暴行によって被害者を傷つけようとする意図は明白である。今回のケースで被害者が無事に済んだのは全くの偶然に過ぎず、悪質な計画性を糾弾された。結局、ジョアンヌには有罪判決が下り、6年間の懲役刑が科されることになった。

ターゲットにされてしまった女性はジョアンヌと同じ職場に勤務していた頃、彼女にとても親切にしていたことで知られている。ジョアンヌが彼女を逆恨みした理由は不明のままだ。まさに理不尽な復讐劇としか言いようがない。元同僚の女性は非常にショックを受けており、誰かがドアをノックする音を聞いただけでパニックを起こすほど精神的に追い詰められているという。

近年では日本でもチャットやSNSを介して知り合った男女間でのトラブルが急増しており、コミュニティサイトの危険性が指摘されている。人はどこで他人の恨みを買うか分からない。インターネットの出会い系サービスを利用する際は、十分に注意した方がよいだろう。

[秒刊サンデー]
http://www.yukawanet.com/archives/4726194.html