現在海外のネット上で「凍った波」の写真が大きな話題になっている。科学者Tony Travouillonさんが撮影したその南極の氷は、一見本当に波が凍ったもののように見える。現に多くのネットユーザーが、これは津波が凍ったものだと思い込んだ。
しかしこの氷、実際には波が凍ったものではない。実はこれは氷が圧縮され、中の気泡が抜けた時に生まれる 「ブルーアイス」が作り出したものなのだ。
ブルーアイスとはその名の通り、青い氷のことである。氷は長い年月をかけて圧縮されると、中の空気が徐々に抜けていく。そのような透明度の高い氷は、青い光だけを反射し、結果として日光のもと青く光るのだ。一方で、中に空気を持つ氷は白く光る。これらの氷が上手く重なり合うと、今回の「凍った波」のような氷が誕生するというわけだ。
いうなれば、自然が生み出したアート作品である。その丹精こめて自然が作り出した芸術作品、一生で一度でいいからこの目で見てみたいものである。
[Daily Mail]