白昼堂々と公共で裸になっていると、大半は通報されたり逮捕されたりします。
近代的な社会では服を着ているのが常識であり、マナーのひとつであるとされています。
ニュージーランドで靴だけ履いて裸でジョギングしていた男性が、その権利を主張し、裁判でそれが認められたというケースがありました。
裸でジョギングしていたのは47歳の男性、アンドリュー・ライオール・ポイントンさん。
去年の夏に靴のみという格好で、朝の8時30分ごろジョギングしているところを、犬の散歩をしていた女性に目撃されました。
女性は非常に不快に感じ、警察にクレームを出しました。その3日後に、再び森から裸で出てきたポイントンさんを警察は逮捕しました。
無礼なふるまいという罪で起訴され、去年の12月に地方裁判所で有罪判決を言い渡されています。
しかしその後、ポイントンさんは控訴し、「無礼ということであれば、神は生殖器を作らなかったであろう」と主張したところ、最高裁判所の判決では一転してそれを支持する判決が下されたのです。
保守的な人々には敗北を意味する判決だったようで、反発するグループも少なくないようです。仮に裁判所でストリーキングをすれば、すぐに拘留されることを考えると、2重基準になっているとも議論されているようです。
ポイントンさんはもう20年ほども自然主義者を続けており、わざわざ人気(ひとけ)のない時間帯や、目立たない草やぶを選んで走っていたことで、通報されたことに対して不適切であると不満を覚えているようです。
しばらく物議を醸しそうな問題ではありますが、やはり裸というのは公共では厳しい目を向けられるようです。
[らばQ]