■満月の晩にはヌードで収穫
そっか、ヌードかー…って男かよ!そういうつっこみはなしでお願いします。オーストラリアからのニュースです。古代のワイン作りを現代に復活させるべく、ワインの収穫は満月の晩に裸で行うという男性が話題になっております。
写真の男性はクイーンズランドに住むマイク・ヘイズさん。シンフォニー・ヒル・ワインズというブランドでワイン作りを行っています。彼はチャーチル・フェローシップという助成金を受けながら、4000年前のワイン作りの方法について研究を重ねてきました。グルジアにおけるワイン発祥の頃は裸で収穫を行い、素足でブドウをつぶしていた、と彼は語ります。
「それが果たして有効かどうかまではわかりません。けれども、私はやってみるつもりです。古代世界では、潮の満ち引きに月が影響するように、満月は土から良いものを吸い上げ、ブドウからはエネルギーを得られる、と信じられていたようです。」
というわけで、マイクさんは来年の4月に収穫が可能になるネビオロというイタリアン赤ワイン用のブドウを収穫する際、裸で挑戦するそうです。
「もちろん、防腐剤や添加物はいっさいいれませんよ。」とのこと。
■頭がおかしい、ってね
ちなみにマイクさんの経営するシンフォニー・ヒル・ワインズは素晴らしい収穫量で、今年は栄えある五つ星のワイナリーに昇格したばかり、そんな中で裸の収穫計画が馬鹿げているという批判もやはりあるそうです。
「ええ、知ってますよ。あいつは頭がおかしいんだって言う人がいるってこともね。ただ、多くの文化圏において、人は月の周期を計算し、農業に関連して神秘的な儀式を行ってきたんです。聖書においても、ブドウ園で裸になっているノアの姿が描かれているんですよ。」だそうです。
マイクさんは、古代の人は動物の毛皮を身にまとっていたので、それをつけたままブドウ園に入ると良くないバクテリアがばらまかれてしまう懸念があったんじゃないかと仮説を立てています。そういう意味では裸でいる意味は精神的なもの以上に大事な要素を持っていたかもしれませんね。来年の4月が楽しみです。
[dailytelegraph.com.au]