ロシア極東サハ共和国の森林地帯で8月から行方不明になっていた男性2人に食人行為の疑いが浮上していた問題で、捜査当局は実際にそのような行為があったと見ているようだと地元紙が17日、報じた。
行方不明となっていた男性4人のうち、2人だけが11月に生還していた。
4人は8月、世界でも最も過酷な環境といわれる最果ての地、サハ共和国に釣りに出かけたまま行方が分からなくなっていたが、4か月が経過した11月になって30代の男性2人が発見された。
しかし残る2人の姿はなく、キャンプ跡から人間の遺体の一部とみられる肉片などが見つかったため、警察は殺人事件として捜査を開始した。この一件をめぐり、世間では2人が仲間を殺害して食べたのではとの噂が広まっていた。
2人への事情聴取が進む中、露タブロイド紙コムソモリスカヤ・プラウダ(Komsomolskaya Pravda)は17日、1人が事情聴取で食人行為があったことを認めたと報じた。
ただし同紙や地元のニュースサイト「NVPress.ru」などが捜査当局の話として伝えたところによると2人は仲間を殺害したのではなく、凍死した仲間1人の遺体を生き延びるために数週間にわたって食べていたという。
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