一卵性双生児が誕生する確率は、一説によると240分の1。これが3つ子、4つ子……と人数が増えていくにつれ、出生確率は低くなっていく。2007年に米国で一卵性の4つ子が誕生した際は、1300万分の1と言われた。
そしてこのたび、なんと7000万分の1という確率で多胎児が誕生し話題になっている。一体何人生まれてきたのか……と思った方もいるかもしないが、誕生した赤ちゃんの人数は4人。実は彼らは、「二組の一卵性双生児」だったのである。
この非常に稀な出産を体験したのは、米テキサス州に住むトレッサ・モンタルヴォさん(36)。妊娠した当初は、医師から双子だと告げられていたそうだ。しかしその後、健診を進めていくにつれて、もう一人いる……さらにもう一人いる……と次々と明らかになっていき、最終的に4つの命が宿っていることが判明。そのたびにトレッサさん夫妻は驚かされたという。
だが、夫妻はその後、医師から驚愕の事実を伝えられてさらに驚くこととなる。胎児が4人なので4つ子なのかと思っていたら、なんと「一卵性の双子が二組」だったのだ。「こんなにも驚いたことはありません」と、夫のマニュエルさん(43)は語っている。
このニュースを伝えた英メディア「Mail Online」によると、二卵性双生児の出生確率は80分の1(人種によって異なる)、一卵性双生児だと240分の1とのこと。一卵性は1つの受精卵が複数に分かれて着床したもので、その分離した数によって双子、三つ子……となる。ニ卵性の場合は、本来1つ排卵される卵子がなんらかの原因により2つ排卵され、それぞれが別々の精子と結合して受精卵となる。
不妊治療時に排卵誘発剤を使用することで2つの排卵が起こるなど、ニ卵性となる要因は様々。しかし、トレッサさんはそういった治療などを行っておらず、完全な自然妊娠だったとのこと。彼女の場合、2つの卵子が排卵されてそれぞれが受精卵となり、さらにその両方が2つに分かれて着床したことで二組の一卵性双生児となったのだ。その確率は7000万分の1だという。
彼女は、妊娠31週目に帝王切開により無事4人の男の子を出産した。夫妻は、それぞれにABCDが頭文字となる名前を考え、生まれた順にAce(エース)、Blaine(ブレイン)、Cash(キャッシュ)、Dylan(ディラン)と名付けたそうだ。
夫妻にはすでに2歳半の男の子がおり、今回の出産で計5人の息子となったため、「次回があれば、そのときこそは女の子を」と考えているそうだ。なにはともあれ、無事生まれてきた二組の双子が元気に成長していってくれることを願う。
[Mail Online]
http://rocketnews24.com/2013/02/24/296590/
命の奇跡 素晴らしいね
茶化す気にならない