ご存じのとおり、米エアライン「ユナイテッド航空」に関しては今、ボイコット運動が起きるなど世界中の旅行者や人権団体が怒りをあらわにしている。

それと同時に大変な同情が集まっているのが、通路を引きずられてしまったアジア系米国人の男性医師である。

ところがその医師について“そんなに同情すべき人物ではない”といった内容の情報がいくつか飛び出し、人々を驚かせている。

シカゴからケンタッキー州のルイビルに向かうユナイテッド航空機の、すでに乗客が搭乗を済ませた後に展開されたその“オーバーブッキング”アクシデント。

ランダムに選ばれた乗客4名のうちの1名が無理やり席から引っぱり出され、通路を引きずられる様子が動画で流出して世界中の人々を激怒させた。

同社CEOのオスカー・ムニョス氏が翌日に改めて陳謝したものの、「人種差別だ」「客にこんな手荒なことをして良いと思っているのか」と大変な騒動となっている。

その後、シカゴの病院に入院して検査や治療を受けたこの男性は、ケンタッキー州在住の医師で「患者との予約があるためにこのフライトを逃すわけにはいかない」と主張していたことも明らかになったが、メディアはやっきになってその医師の素性を調査したもよう。

『ABC News』ほかが伝えた情報を総合すると、男性は69歳のデビッド・ダオ氏。

ベトナムのサイゴンで医大を卒業し、1980年に渡米した後はケンタッキー州の片田舎にある診療所で17年間働き、米国籍を取得。

妻も医師で子供5人のうち4人が医師となり、孫もいる。しかし2003年、かつて患者であった女性との交際のなかで規制薬物である鎮痛剤の不正売買および処方に手を染め、98もの罪状で訴えられた。

2004年11月にはその6つの重罪につき有罪判決を受け、保護観察処分5年が言い渡されるとダオ氏は同州の医療当局から医師免許の停止を言い渡されていた。

また米ゴシップメディアの『TMZ.com』は、ダオ氏が凄腕のポーカープレイヤーとしても鳴らしていたことをすっぱ抜いた。

医師の仕事を離れて1年ほどという2006年7月からは世界各地のポーカートーナメントに参戦しており、2009年にはあるトーナメントで2位に入賞したことも。『ワールドシリーズオブポーカー』はダオ氏が得た賞金総額は日本円にして2,570万円ほどだとしている。

それでも2015年からは1週間に1日だけ患者を診察することが許されるようになり、完全復職に向けた準備を着々と進めていたダオ氏。

“世界の人々の深い情けや慈悲を集めるような人間ではない”と言いたげな報道が彼を悩ませ始めているが、ユナイテッド航空側も全面的に謝罪した通り、彼らがダオ氏の身体や名誉を傷つけ、ほかの乗客らに大変な不快感を与えたことは事実。

乱暴で無礼なそのやり方は許し難く、ダオ氏に関するアンチ情報を好材料にユナイテッド航空が開き直るようなことは断じて許されない。

ユナイテッド航空は3月にも、デンバーからミネアポリスに向かう便でレギンスを穿いていた10代の少女の搭乗を断り、大変な反感をかっていた。

[via:http://news.livedoor.com/article/detail/12930843/]

ネットの反応

・ピカレスク的な意味ではかなり面白い人だな
・そりゃ無理やり引きずり降ろされたのは酷いことだけどこの人の様子を撮った動画見たらすごい挙動不審だったよ これはもう冷静に成り行き見てかないとどっちがどうとか言えないなぁ
・なんかどうも胡散臭いんだよな確かに
・逆に過去に問題がある人間にはこんな対応していいってことか？おかしいだろ。
・たとえこのベトナム人が素行悪いとしてもアレはねーよ
・料金払って飛行機乗ろうとしたら「お前降りろ」って言われて拒否したらスタンガン当てられて怪我した挙句に自分の恥を世界に晒されるとかなんだよこれ
・あれが元殺人犯だったとしても、ユナイテッドは許されないだろ。
・犯罪歴や性癖バラされるのはアレだがポーカー王者は凄いな
・誰かが急に持ち上げられると今度はその叩き記事が出るのは日本でもよくある