■朝起きたらすべての記憶が…
浴室で頭をぶつけたら記憶喪失に…?そんな不思議な事件が起きています。イギリスからのニュース。
写真の女性はサフォーク州のマーケット・ウエストンに住むテイラー・スマートさん、18才。彼女は2年前、ちょっとした事故で生まれてからのほとんど全ての記憶を失くしてしまうという不幸にあいました。
その日、突然の停電が起き、真っ暗な浴室で壁に頭をぶつけたテイラーさんは、次の日の朝起きた時、全ての記憶を失くしていたというのです。結果、彼女はあらゆることをもう一度覚えなおしていかなければならなくなりました。ただ、幸いなことに親や兄弟などごく近い身内の顔は覚えていました。
「私は以前の友達はもちろん、飼っていた犬の名前すら思い出すことができなかったんです。食卓用の道具も使い方がわからず、靴ひもの結び方だって教えてもらわなければいけなかったんです。もちろん、字を書くこともできなくなっていました。とても困惑しました。まるで自分が別の星からやってきたかのような感覚に陥ったんです。」
彼女はもともと皮膚や内臓・骨などが非常にもろくなるという「エーラース・ダンロー症候群」という遺伝的な病気を持っていましたが、この病気の症状で記憶喪失は報告がありません。
しかし、テイラーは驚異的なスピードで自分の人生を立て直していきました。現在はパートタイムで働く傍ら大学に通い、運転も勉強して、社会生活もアクティブにこなしています。
「私に起こった事故が、本当に憎らしかったんです。だから、大学に行くっていう、その時点で一番難しいと思われた目標に挑戦してやりました。とても新鮮なスタートが切れましたよ。2年たった今でも、町で出会った知人の名前がわからないときがあります。でも今はもう悩まなくなりました。」
[thesun.co.uk]