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進歩してない!?2012年に予測した消えるテクノロジーが全ハズレw

2021/04/13

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技術の進歩は日進月歩であり、ほんの数年前までは広く使われていた技術やデバイスが、現在ではほとんど使われていないということも起こり得ます。

テクノロジー関連のオンラインメディア・Tom’s Hardwareの編集長を務めるエイブラム・ピルチ氏が、2012年に予想した「今年生まれた子どもが使うことはないであろう15のテクノロジー」について、予想が当たったのか外れたのかを解説しました。

ピルチ氏は2012年の4月に息子が生まれた際、「息子が使うことはないであろう15のテクノロジー」を予想する記事を公開しました。当時から9年が経過した2021年、ピルチ氏は当時の予測が当たったのかどうかを振り返っています。

■01:有線インターネット

2012年には複数の家庭用モバイルWi-Fiプランが登場し始めていたことから、当時のピルチ氏は、「数年以内にインターネットサービスプロバイダ(ISP)は顧客の家に光ファイバーを引くのをやめ、携帯電話を介して家庭用ブロードバンドを提供するようになる」と予測していました。

ところが、記事作成時点では依然として有線によるインターネットの提供が一般的であり、第5世代移動通信システム(5G)の導入が始まったばかりです。

今後、ピルチ氏の息子が大学入学するまでに5Gが主流になる可能性はあるものの、記事作成時点で9歳の息子は有線インターネットの時代を覚えているとのこと。

■02:写真撮影やビデオ撮影機能に特化した専用のカメラ

ピルチ氏は、「2012年の私は、オートフォーカスカメラとビデオカメラが瀕死(ひんし)の状態であり、息子がこれらのカメラを使うことはないだろうと予測しました。

これは正しいことが判明しました」とコメント。ピルチ氏の母親はパナソニック製カメラを使っているものの、息子は撮影機能に特化したカメラを使ったことはないそうです。

■03:固定電話

ピルチ氏の家庭では2012年まで固定電話を使っていたものの、妻が息子を妊娠している最中に固定電話を解約して携帯電話を使うようになったため、息子も家庭内で固定電話を使ったことはありません。

しかし、依然として固定電話を日常的に使っている家庭も存在するほか、多くの企業は社内に固定電話を設置し続けています。息子も将来的に就職した後で、社内の固定電話を使う可能性はあるとピルチ氏は述べています。

■04:起動が遅いコンピューター

2012年のピルチ氏は、息子がコンピューターを使う時代には新たなOSが採用され、更新プログラムやパッチのインストールに再起動を必要としなくなり、起動するまでに数秒しかかからなくなるだろうと予測したとのこと。

ところが、OSの改善やSSDの普及が予想以上に遅く、息子がPCを使い始める年齢が想定より早かったことからこの予想は外れました。

息子は数年前から起動には約30秒ほどかかるPCを使っており、OSのアップデートをインストールするには再起動する必要があります。

■05:PCのウィンドウの操作システム

ピルチ氏は、息子がPCを使い始めるまでにPCのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)から「ドラッグしてサイズを変更できるウィンドウ」がなくなり、モバイルデバイスに限らずPCでもタッチフレンドリーなUIが主流になると考えていました。

2012年にはWindows 8もタッチ操作を意識したUI設計を採用していましたが、当初の予想ほどPCでのタッチ操作はユーザーに歓迎されなかったため、依然としてPCではウィンドウを使った操作システムが主流です。

この傾向はピルチ氏にとってもありがたいことだったそうで、「業界の誰もがモバイルデバイスで動作するものがPCにも理想的というわけではないと気付きました」と述べました。

■06:ハードディスクドライブ(HDD)

2012年のピルチ氏は、「息子が最初のノートPCを入手する際にはSSDなしで購入できない」と予想していました。当時からピルチ氏はSSDを採用しており、これまでに息子が家庭で使用したPCも全てSSDが搭載されているとのこと。

なお、これまでに息子が使用した「HDDを搭載した機器」は、Xbox OneとPS3のみだそうです。今後、息子が自分用のノートPCを購入するとしても、当然ながらSSD搭載モデルを選ぶことになるだろうとピルチ氏は述べています。

■07:映画館

ホームシアターの充実や公開スケジュールが限定された映画館のシステムの不都合さ、映画館招待券のコストや手間などの要因から、ピルチ氏は2012年の時点で「映画館はすぐに消えるだろう」と考えていたとのこと。

ところが、2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックで映画館の客足が急減したものの、記事作成時点では映画館がなくなっていません。

それでもピルチ氏は、パンデミックで人々が自宅で過ごすことの快適さを知った結果、息子が大人になるまでに映画館が消滅する可能性もあると主張しました。

■08:マウス

かつて「モバイルデバイスのタッチ操作がPCにも採用される」と予想していたピルチ氏は、PCのマウスも使われなくなると考えていました。

ところが、依然としてマウスはPC操作において広く使われており、息子も実際にマウスを使ってPCを操作しているとのことで、この予想は「笑えるほど間違っていた」とピルチ氏は認めています。

■09:3Dメガネ

2012年の時点では3Dメガネを使ったホームエンターテインメントが注目されており、市場には3D対応テレビが登場していました。

ピルチ氏は3Dメガネを着用するのが面倒であり、新たに3Dメガネを使わない3D技術も登場していたことから、「息子が10歳になるまでに、3Dメガネを使用しなくても多くの視聴者が同時に3D体験を楽しめるようになる」と予想したとのこと。

ところが、実際には3Dメガネと関係なく3D市場はほぼ壊滅状態であり、予想とは違う理由で息子は3Dメガネを使用したことがないそうです。

■10:リモコン

赤外線などを使用して電子機器を操作するリモコンは、障害物があると機能しなかったりリモコン自体をなくしたりするため、面倒なことも多いものです。

そのため、ピルチ氏は息子が小学校に入るまでにリモコンが廃れ、スマートフォンアプリを介した操作やジェスチャー・音声コマンドに置き換わると予想しました。

ところが、依然として多くの電子機器にリモコンが附属しており、この予想は外れたといえます。

■11:デスクトップPC

「私が2012年に行った最悪の予測」とピルチ氏が述べているのが、「PCベンダーが6年以内にほとんどのデスクトップPCの生産を停止する」というもの。

ノートPCの性能が急激に向上しており、デスクトップPCとノートPCの間にあったパフォーマンスと価格のギャップが縮まっていたことが理由でしたが、記事作成時点でもゲーム用や高度な作業用にデスクトップPCを購入する人々が存在います。

消費者向けPCの売上に占めるデスクトップPCの割合は、2013年の20%から2020年の13%へと減少していますが、近年では自分でデスクトップPCを構築する人が増えているそうで、2020年には170万台ものPCケースが販売されたそうです。

■12:電話番号のプッシュ

ピルチ氏は、「息子が高校生になるまでに友達との連絡はオンラインメッセージやビデオチャットが主流になり、電話番号を友達と共有することすらしない」と予想しました。

実際には予想より早くこの流れが広まり、記事作成時点で9歳の息子は日常的にFacebookメッセンジャーを使って友達や家族とやり取りしているため、電話番号を使って誰かに連絡を取ったこともないとのこと。

■13:「プライムタイム」のTV視聴

2012年のピルチ氏は、ストリーミングサービスやタイムシフト視聴の流行により、20時~23時の「プライムタイム」にTVを視聴する習慣がなくなるだろうと予想しました。

この流れは記事作成時点でさらに加速し、多くの人々がNetflixやDisney+といったストリーミングサービスを視聴しています。実際にピルチ氏の息子も、プライムタイムの番組を見る習慣を持っていないそうです。

■14:FAX

ピルチ氏は「息子がFAXを使うことはないだろう」と予想し、実際にこれまでの9年間で息子がFAXを使ったことはないとのこと。

しかし、一部の企業や金融取引においてFAXが使われている現場もあり、この世からFAXが消えてしまったというわけではないとピルチ氏は述べています。

■15:光学ディスク

2012年の記事では、ピルチ氏は「息子が10歳になるまでに大手エンターテインメント企業がCDやBlu-rayの販売をやめる」と予想していましたが、記事作成時点では2022年までにほとんどの企業がCDやBlu-rayの販売をやめる可能性はありません。

実際にBlu-rayより配信コンテンツの方が視聴する際に便利であるものの、物理的な光学ディスクには「実際に所有している」という感覚があるため、ピルチ氏は今後もしばらく光学ディスクがなくなることはないだろうと考えています。

一連の予想結果から、ピルチ氏は「必ずしも『ハイテクなもの』が最も使いやすいものとは限らない」という点や、「一度確立された技術が完全に消えるまでには長い時間がかかる」といった学びが得られるとコメント。

また、子どもが学ぶ速度も決して過小評価できるものではなく、ピルチ氏の息子は非常に早くからPCに触れていると述べました。

[via:Gigazine]
https://gigazine.net/news/20210413-15-technologies-thought-son-never-use/
15 Technologies I Thought My Son Would Never Use | Tom’s Hardware
https://www.tomshardware.com/opinion/15-technology-predictions-how-they-did

ネットの反応

・ハズレまくりw
・家庭では消えても企業で残るのは多そうやね
・年寄りがいる事を忘れてるよな。
・最初から使ってないものもあるが、余裕で現役
・当たってるやつがほぼなくね?
・映画館がなんで?
・この中で当たったのは3Dメガネだけだな。他はちゃんと生きている。
・switchの対戦ゲームなんかは電子レンジでWi-Fi切れるからわざわざUSBLANポートつけて有線インターネットするのが子供の間でも常識。
・eスポ隆盛とコロナの影響で若者の間でデスクトップPCブームが来てる
・むしろ2012年が9年前にビックリ
・大地震は昨日のことのように覚えてる
・8年前の予想としてはなかなかの正解率
・日本なら全部使うな
・日本は失われた30年と言われてて進歩がピタッと止まってる
・iPS細胞まだかなぁ
・全部外してんじゃねぇか
・結果論だけど、浅慮だなぁまだ殆どが現役っつー
・投資とかやったらあっという間にもの凄い借金抱えそうな人だ
・原発がなくなって太陽光発電とかいいそうだな
・こういうのは答え合わせされない遠い未来を言っとくもんやで
・もうちょい長いスパンで見ないとな。自分と孫なら、全然違う世界だろうなあ。自分と子だと言うほど変わらないわ。
・ぶっちゃけ、20年くらいならともかく、10年くらいだったらスマホが出てきたくらいしか進化ないや
・スマホも既存技術を応用しただけだしな
・個人的にはここ数年は、光学ディスクに触れることも見かけることも無かったけどな。
・家庭だと、リモコン以外は無くなってるかもなあ。ノートpcでなく、タブレットやスマホになってきてるし。
・3DメガネはVRに変わったね。まだまだ市場は小さいが。
・VRは巨大な3Dメガネでしかないと思う
・カメラもそもそもが趣味で使うものなのでなくならないね
・マイルーラ
・勤労はゴミの時代になったな、金融や投資、頭で稼ぐ時代になった
・アナログレコードは2012年に比べれば、むしろ需要増えてる
・半世紀前なら時代の流れが速かったけど、今はその頃に比べてかなり遅いから難しい
・透明な筒の中を車が走る様になるのはいつからですか?
 >それなw「21世紀はこうなる!」的なのが昔はあったなぁ
 >外からは見えないけど中からは見えるマジックミラー号は昔からありますよね。
・2001年は宇宙の旅だし、バック・トゥ・ザ・フューチャー2の未来は2015年だし、ターミネーターは2029年からやってくるし、夢も希望も無いとは言わんが、全く空気が違う
 >バックトゥザフューチャーの未来世界の技術は空想科学のなかでは割と外れてない方だとは思う
・リモコン無くしてどうするw
・半分ぐらい当たってんな
・携帯回線は帯域制限が酷いから長時間家で使うには適さない。ので、今のような帯域制限が続く限り固定回線はなくならない。
 >回線の増強よりコンテンツの肥大化の方が大きいから固定ですら帯域足りなくなりつつあるもんな。まあ固定でも帯域不足って意見は20年くらい前からずっと言われ続けてるけど。
・タッチパネルのタブレットが浸透したからってPCとマウス操作が無くなることは無いわな 画面タッチより楽なのに
・パネルタッチは直感性に優れても効率化から遠すぎてマウスの後継手法足り得ない
・ペンタブレットでお絵描きはイラスト作成では普及している
・21世紀になっても候補者名を連呼するだけの選挙街宣カー
・車クーラー冷蔵庫洗濯機 この辺は40年くらい変わってない
 >余計な機能をつけて値段を上げて衰退していった家電大国だった国があるそうで
・テレビ電話はもっと昔からあったけど全然普及しなかった
 >普及しなかった理由は女のすっぴん顔
 >テレワークで急に普及した感じだな
 >わざわざ顔出しで喋らんとアカンのが未だに謎だわ チャットアプリでええはずなのに
・外れすぎだろw
・未来を神格化し過ぎなんだよ
・バックトゥザ・フューチャー2が放映された当時、2015年など遠い未来の話で空飛ぶタクシーも実現するかと思ったが、実際は空飛ぶ自動車すら実用化されていない。人類の科学力などその程度だ。
 >結局は目的地まで飛行機で行って空港のレンタカーを借りて乗るのが一番ラクなのにみんなが気付いて立ち消えに
・想像してごらん、コンピュータの無い世界を
・未来で廃れる技術は未来で実現してそうな技術より予想するのが難しいかもね
・この教訓は予測なんか当たらないということ
・さあ、「今年生まれた子供が使うことはないテクノロジー15選」2021年版をいってみよう

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