人類は何世紀にも渡って、木を切断し、森の伐採を続けてきましたが、インドで逆に森の再生に力を入れた男性がいました。
驚くのは、ほぼひとりで550ヘクタール(およそ東京ドーム120個分)もの砂堆(さたい)の上に、30年かけて作り上げたことです。
現在50代半ばのムライ「Mulai」と呼ばれる男性は、インド・アッサム州にあるブラフマプトラ川の真ん中に位置する砂堆で、巨大な森を育て上げました。
0年間もの間、せっせと木を植えて育てては、そのエリアを広げて行き、ついには550ヘクタールの面積を誇る、立派な森へと変貌を遂げたのです。
もともとは1980年に地域の山林管理局が植林計画を始めたのがきっかけとのことで、200ヘクタールに植林していくという目標でした。ところがムライさんは植林した木の面倒をみるだけでなく、さらなる木を植え続けていくことにしたのです。
彼の努力はゆっくりと着実に育っていき、それから30年の年月を隔てた今、何千本もの木がそびえる立派な森になりました。
大小のさまざまな動物が生息し、毎年時期が来ると約100頭のゾウが訪れると言い、地元では「ムライの森」と呼んでいます。
政府はムライさんの事業に対し、苗を支給する以外に経済的な支援は全くしておらず、牛乳を売って生計を立ててきたそうです。
自然を破壊するニュースが多い中で、森を再生させる人もいるというのはすばらしいニュースではあります。これぞ大きな地球への貢献ですね。
[labaq]