山野広幸(25)は2浪の末、また大学受験に失敗した。なぜなら遊びに行ったヘルス店の女に狂ってしまい、アルバイトにかまけて勉強しなかったからだ。
山野の両親は「それなら就職活動を」と勧めたが、「受験に失敗したことを聞かれるのがイヤだから」と拒み、気ままなフリーター生活を続けていた。
ある日、山野がバイトに行こうとしていたところ、いかにも高級そうな外車に接触される事故に遭った。運転していた女性が「大丈夫ですか?」と言って駆け寄ってきた。
山野は急いでいたので「大丈夫です」と言って立ち去ろうとしたが、「それじゃ心配なので病院へ行って下さい」と言ってポンと5万円を手渡された。山野はその大金に驚いた。
「何だ、バイトをしなくても、交通事故に遭えばこんな大金がもらえるのか…」
この一件で山野は味を占めた。ちょうど自宅のそばに一時停止を無視して通る車が多い交差点があったので、わざと自転車でぶつかっては「ケガをしたじゃないか!」と言い掛かりをつけ、金を騙し取るという詐欺行為を始めた。
それと同時に、道交法におけるひき逃げのルールも詳しく知ることになった。事故を起こした場合、ドライバーは事故現場に残り、ケガ人の状況を確認し、警察などの関係機関に連絡しなければならない。
これは法的義務で、被害者を救護しなかった場合、10年以下の懲役または100万円以下の罰金。警察に事故を届けなければ保険金も支払われないし、相手には自分の連絡先を告げる必要がある。
山野はこれを悪用し、好みの女性ドライバーを見つけると、進んで自転車をぶつけるようになった。相手から連絡先を聞き出してナンパにつなげたり、「示談」という名目でわいせつ行為までするようになった。
被害者の1人である新美志穂さん(24)は家電量販店の駐車場で見つけた。山野は車を発進させようとしたところで自転車をぶつけ、「アンタの車に巻き込まれたわ」と難癖をつけた。
「す、すみません…」
「体がムチャクチャ痛い。当て逃げするつもりか?」
「そんなことは…」
「じゃあ、話し合いをしようじゃないか」
山野は志穂さんを車から降ろさせ、警察に事故を届ければ今後の保険料が高くなることなどを説明した。
「じゃあ、どうすればいいんですか?」
「大したことなければ、金は要らないんだけどな…」
「…」
「それならさ…」
山野はいきなり志穂さんの右手をつかみ、自分の股間付近を触らせた。
「ヘヘヘ、出してくれたら許したるわ」
「な、何を…」
「分かるだろう?」
山野はズボンの中に手を入れさせ、ギンギンになった肉棒を握らせた。
「入れさせてくれるか?」
「い、イヤです!」
「ならくわえろ!」
山野は車と建物の陰でペニスを露出し、志穂さんにフェラチオさせた。志穂さんは何が起きているのかも分からず、混乱の中で頭を前後させた。山野は髪をつかんでさらに強く腰を振り立てた。
「ううっ、出るっ…、出るぞ。口の中で出すからな。飲めよ!」
男の射出するザーメンが凄まじい苦みと腐臭をまき散らし、志穂さんの気管支をふさいだ。
「よし、これで示談成立としよう。警察には言わんから安心しな」
山野はまるで自分が譲歩したかのような態度で立ち去った。山野は風俗店に行かなくなった代わりに、当たり屋でターゲットにした女性たちを欲望のはけ口にするようになった。
逮捕のきっかけとなる事件当日、山野は朝方にバイトを終え、自宅で仮眠後、外食でもしようと自転車で出掛けた。
その途中でコインパーキングから車を出そうとしていた黒田美幸さん(31)を見掛け、「あれはいい女だ!」と直感。例によって自転車でぶつかり、大げさに転がった。
「いてててェ…」
「だ、大丈夫ですか? 救急車を呼びましょうか?」
「時間がないからいいよ」
「でも、それでは…」
美幸さんは後からもめるのがイヤで、自分の連絡先を書いたメモを渡そうとした。
「いや…、ここじゃなんだからさ、そこの民家の軒先にでも行こうか」
山野が膝をさすりながら歩き始めたので、美幸さんも嫌とは言えず、その後に続いた。 ところが、人目がなくなると、いきなり抱き寄せてディープキスをしてきた。
「な、何するんですか!」
さらにタイトスカート越しにお尻を撫で回し、「もう少しでイクからこうさせといてくれ」と言われた。下半身を見ると、いつの間にかペニスを取り出し、自分でしごいている。
「キャーッ!」
美幸さんがありったけの大声を出すと、山野は「今度から気を付けろよ」と言って逃げて行った。
悶々とする山野はその夜、今度はスーパーの駐車場で車に乗り込もうとする倉本芳枝さん(21)を見つけ、バックで出てきたところに自転車でぶつかりにいった。
「アンタの車のバンパーが当たったじゃないか。後ろをちゃんと見ていなかったのか?」
などと言い掛かりをつけ、「ちょっと話し合おうか。雨が降ってきてるなあ」などと言って芳枝さんに駐車場の端の方へ移動するよう指示、「助手席に乗っていいか」と言って車に乗り込んだ。
芳枝さんは当たり屋とは思わず、心配して尋ねた。
「大丈夫ですか。足が痛いんですか?」
「そら痛いわ…」
「骨折していませんか?」
「きっとしとるわ」
山野は笑いながら、「でも、こうしとれば治るわ」と言って芳枝さんの太ももを触り始めた。
「何するんですか!」
「いいから、いいから…」
さらに服の中に手を突っ込んで胸を揉んだり、ブラジャーのホックを外そうとした。
「やめて下さい! ケガをしていないなら出て行って下さい!」
「10分間だけ、男が喜ぶことをしてくれたらいいんだよ。そうだ、パンツ見せてよ。パンツちょうだい!」
「イヤァーッ!」
山野は興奮し、無理やりキスしようと強引に覆いかぶさり、すかさずパンティーを剥ぎ取った。そして股を開き、力ずくで肉棒を押し込もうとしてきた。
「そら、前を向いてなかったオレも悪いよ。でも、お前はもっと悪いだろ」
「いやあっ、ダメェッ!!」
「そんなに大きな声を出すと、興奮してすぐイッちゃうよ。中に出されたらイヤだろう?」
山野は狭い車の中で結合を果たし、息を切らせながら抜き差しを繰り返した。何かをかき回す猥雑な音が響き渡り、車内に淫靡な匂いが充満した。
「ううっ…、イクッ、イクぞーっ!」
膣内で肉棒が脈打ち、外に出したと同時に先端から白濁液が飛び出した。言い掛かりをつけてから、わずか13分間の犯行だった。
「これでお互いに痛み分けにしよう。事故はなかったことにするから」
だが、こんな蛮行が看過されるわけがない。山野はまず倉本芳枝さんに対する強姦容疑で逮捕され、黒田美幸さんと新美志穂さんに対する強制わいせつ容疑でも再逮捕された。
示談金を騙し取られたタクシー会社複数からも、詐欺罪で告訴された。
「最初は風俗店に行く金欲しさに当たり屋を始めたが、被害者になれば加害者の連絡先を聞けることからナンパに利用し、それが高じてわいせつ行為を始めた。自分はだんだんと街灯に導かれる蛾のような性格になっていた」
山野の両親は息子がしでかしたとんでもない犯行のせいで、被害者との示談金に計500万円も支払うことになった。周囲に大迷惑をまき散らしていた男に厳罰が下るのは間違いない。
(文中の登場人物はすべて仮名です)
[via:週刊実話]
http://wjn.jp/article/detail/5629183/
官能小説かよ…
いやいや、根元から切るべき
死んだらいいのに……