厚生労働省は26日、終末期にどのような医療やケアを受けるか事前に家族や医師と話し合っておくよう啓発するポスターについて、患者団体の抗議文など批判を受けて同日予定していた自治体への発送を中止した。
厚労省が「人生会議」と愛称を付けた取り組みを普及させるため、吉本興業に委託して作成し、25日に公表したばかりだった。
ポスターでは、お笑い芸人の小籔千豊さんが病院のベッドに横たわり、「大事なこと何にも伝えてなかったわ」などと家族との事前の話し合いが不十分だったことを冗談を交えて嘆いている。
インターネット上で「治療をしている患者のことを考えたのか」「何でも面白くすればいいという感じがする」といった書き込みが相次いだ。
「なぜ抗議されるのか。自分には“刺さる”ポスターだ」と好意的に受け止める声もあった。
[via:産経ニュース]
https://www.sankei.com/life/news/191126/lif1911260043-n1.html
死にゆく人が家族に不満をぶちまける
ポスターは「人生会議」のキャンペーン事業を受注した吉本興業が作成し、「人生会議」という愛称の選定委員にもなったお笑いタレントの小籔千豊さんを起用しています。小籔さんは50代だった母親を亡くした経験があります。
ポスターでは、小籔さんが死を目前とした患者として酸素チューブを鼻につけ、ベッドに横たわりながら、心の声を明かしている内容になっています。
青ざめた暗いイメージで撮られた写真に重ねられているのは、自身の望みを伝えることができなかった家族に対する不満の言葉です。
《まてまてまて
俺の人生ここで終わり?
大事なこと何にも伝えてなかったわ
それとおとん、俺が意識ないと思って
隣のベッドの人にずっと喋りかけてたけど
全然笑ってないやん。
声は聞こえてるねん。
はっず!
病院でおとんのすべった話聞くなら
いえで嫁と子どもとゆっくりしときたかったわ
ほんまええ加減にしいや
あーあ、もっと早く言うといたら良かった!
こうなる前に、みんな
「人生会議」しとこ》
小籔さんの胸の上には、心電図モニターのような波状の線が平らになったところが重ねられており、死の直前であることを強く匂わせています。《中略》
がん患者団体が抗議
これに対し、がん患者の仲間や家族へ相談支援を行なっている卵巣がん体験者の会「スマイリー」代表の片木美穂さんは、11月25日、作成した厚労省の医政局長や地域医療計画課在宅医療推進室長、PRポスター担当者あてに、抗議の文書を送付しました。
『人生会議』のPRポスターについて改善のお願い」と題した抗議文書の中で、片木さんはまず、
《「がん=死」を連想させるようなデザインだけでもナンセンスだと思いますが、このような強い後悔を感じさせる恐怖感を与えることで本当に「人生会議」をしようと思うのでしょうか?
これを目にする治療に苦慮する患者さんや残された時間がそう長くないと感じている患者さんの気持ちを考えましたか?》
と訴えます。《中略》
遺族の気持ちを考えたか?
さらに、抗議文ではこうも書いています。
《そしてもっと患者と話をすれば良かったと深い悲しみにあるご遺族のお気持ちを考えましたか?
患者が旅立つ際に医療機関や在宅の場で立ち会うこともあり、どれだけ家族で話し合っていたとしてもご遺族が「もっと話し合っておけば」と悔やまれ深い悲しみを感じておられる姿を見てきています。》
片木さんは、「どれだけ話し合ってきた家族であっても、後悔を抱かない人は少ない」と遺族の心情を思い、ポスターの文言が無神経だと憤ります。
「どれだけ話していても、『もっと聞いてあげれば良かった』『結局は本音を言えなかったんじゃないか』『もっと話をしたかった』と後悔を抱くことが多いのに、話し合いの大切さを強調するために、懲罰的な言葉や脅迫的な手法を使えば、傷つく遺族がいるでしょう」
遺族も手書きで抗議文
すい臓がんで夫を亡くした経験のある石森恵美さんも、このポスターについて、厚労省に手書きの抗議の手紙を送りました。
取材に対し石森さんは、このポスターを見たときの第一印象を、「呆れた」という一言で表します。
「闘病中の患者さんやサバイバー、遺族など様々な立場があるでしょうけれども、立場を外して考えたとしても、これは『人生会議』という言葉で広めたいものが全く伝わらない内容になっています。
本来、どんな風に最後まで生きたいかを患者や家族、医療者で共有し合うためのものだったはずです。誤解をもって伝われば、最終的に患者さんや家族を傷つけることにもつながります」
なぜ関西弁?
石森さんは死について語るのに、笑いや冗談の風味がまぶされていることにも違和感を抱きます。
「死や死にゆく人を茶化すような表現は、関西弁を使ったり、お笑いの人が登場したりしていることを考えてもおかしいですし、関西の人だって死や病気になって生きることに真剣に向き合っているはずです」
「小藪さんのファンの子どもたちがこれを見て、誤解してしまうのが怖いです。表面だけみて、笑いや薄っぺらい誤解のもとに患者と家族の関係を捉えてしまったらどうするのでしょうか?」
「一方で、脅しやネガティブな表現で、人生会議を広めようとしていることも気になります。誰に伝えたいのか、人生会議の主語がこのポスターではわからないこともモヤモヤします。病院などに掲示されて目にした時に、誰が何を誰と話し合うのか、きっと伝わらないでしょう」《後略》
[via:BuzzFeed Japan]
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191126-00010003-bfj-soci
ネットの反応
・これ、んなに問題か?
・おもろいやん
・ポスターごときでワーワー言うのって
・話題になるくらいがちょうど良いと思う
・顔芸で受けると思ってたのか?
・いつもの仏頂面なら結構いいと思うがね ふざけた顔芸が仇になったか
・ふざけてると思われても仕方ない
・よしもとって時点で相当ふざけてる
・まあ、滑ってるわな
・なんなのこれ。不快だわ
・悪趣味
・文字の多さと小藪の顔がムカつく。
・ただ小籔が全然死にそうに見えないのがあかんよね
・一番おかしいのはガンと決めつけている所
・役人のセンスの無さと無能さよ
・小藪とばっちりw
・言われたとおりやって結果叩かれまくる小藪には気の毒に思う
・本当に病気だと不快かもなー
・不安を煽るくらいで丁度良いと思うけどなぁ
・確かにこれは苦情着てもしようがねーかも 怖い 顔が
・このポスター批判してるのって、もともと小藪が嫌いな奴だけだろw
・関西人は大変だなガンになったら標準語喋らんとダメみたいだぞ
・どちらかというと関西人を馬鹿にしてるのは抗議してるほう
・関西弁=不真面目みたいなの差別よな
・広報ポスターなんか見られてなんぼやで。
・不安を煽るって、その為に作ったポスターだろ何言ってるんだ
・がんサバイバーってどこに地雷あるか判らないから人間関係に躊躇う
・相手が気を使って当然!と思ってるから始末におえないのががんサバイバーとその家族
・日本人はとにかく死についてタブー視しすぎだよ
・死について語るというときに、深刻な顔していないと認めないというのは結構危険でね。これは介護とかでもそうなんだけど、わざとでも、ちょっとおちゃらける要素、ブラックユーモアの要素がないと、精神が持たないよ。
・小藪選んだ時点で負けw
・小藪ってどちらかといえば保守的でチョンとかの批判もするからフェミ・チョンなどを含むパヨクが組織的にクレームを入れている感じ
・自身の思いと違ってもこんな意見もあるんだくらいでスルーできんもんかね
・クレーマーの意見にいちいち対応するなよ
・要するに、コヤブのオトンはおもんないってこと?
・ここでまだ吉本芸人使える根性がわからん
・つか、吉本はほんと行政関係の仕事を取りにいってるな