お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵さんが亡くなったことが、2022年5月11日に報じられた。朝の情報番組では訃報が相次いで伝えられたが、中には上島さんの自宅前から中継する番組もあり、ネット上では疑問の声が聞かれている。
フジテレビ「めざまし8」は、8時の番組開始直後から番組キャスターが東京・中野区にある上島さんの自宅マンション前から中継。
通学中とみられる子どもたちが背景に映り込む中、キャスターは近所住民に聞いた上島さんの印象などを伝えていた。同局昼の情報番組「ポップUP!」でも、この時の中継の様子が伝えられた。
テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」では9時30分頃に上島さんの死去を報じ、番組リポーターが自宅前から中継。
リポーターは「午前9時前に到着したんですが、そのときから段々と報道陣の姿も多くなってきました。カメラの数も多くなってきたように思います。現在通勤通学の時間帯ということで、我々も歩道の邪魔にならないところからお伝えしているんですが…」と現場の状況を伝えた。
また、日本テレビ「スッキリ」では、番組の芸能リポーターが東京・新宿区にある上島さんの所属事務所前から中継を行っていた。
「めざまし8」は尾木ママの指摘により一旦中継を休止したが、事務所(太田プロ)前に移動して再開
テレビ局の「自宅前中継」に、ツイッター上では
「こんな時に自宅前から中継するなよ」
「自宅前から放送することに何の意味があるんだ?」
「どうして自宅まで行かなあかんの」
「解せない」
と疑問の声が相次いだ。
[via:J-CASTニュース]
https://www.j-cast.com/2022/05/11436997.html
今回は扱い方が難しい
オンラインサロン『田端大学』の田端信太郎塾長は
「上島さんと親交があったということもあって、志村けんさんが亡くなったときのことを思い起こした。
志村さんは病死ということもあって、お笑い芸人としての過去の名場面などを流すなど“笑うのも追悼だ”という雰囲気があったと思う。しかし今回は扱い方が難しいだろうなと上島さんのファンとしては思う」とコメント。
その上で、「あくまでも報道・言論の自由の範囲でもあるので、ガイドラインを守らなかったメディアがいたとして、そこに”守れ”と強制したり、スポンサー企業に電話をかけたりしてエスカレートするのもおかしいと思う。ひとりひとりが胸に手を当てて、何が正しいのかと考えればいい」とした。
死因にニュースバリュー?
また、近畿大学情報学研究所長の夏野剛氏は「“亡くなりました”というだけで十分であって、死因にニュースバリューがあると思って速報したのだとすれば残念だ。“死因が特定されました”というだけで速報するのはおかしい。
仮に自死だったとすれば様々な理由やバックグラウンドがあったはずで、そこを深掘りした話をしていただけるのであれば得るものがある視聴者もいるかもしれないし、そのためには一週間後でも一カ月後でも構わないはずだ」。
議論を受け、テレビ朝日の平石直之アナウンサーは「これだけ著名な方が亡くなったとなると、報じないという選択はない。ただし、そのやり方、長さ、そして夏野さんがおっしゃったように“速報”と付けて伝え始める必要はあったのか。横並びだから許されるという時代ではないと思った」と話していた。
[via:ABEMA TIMES]
https://times.abema.tv/articles/-/10023266
厚労省が注意喚起
厚生労働省は11日、亡くなったお笑いトリオ・ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんの報道について『自殺報道ガイドライン』に反する内容が散見されることを踏まえ、あらためて注意喚起した。
同省は「タレントの上島竜兵さんが5月11日に逝去され、死因が自殺である可能性があるとの報道・放送が行われていることを踏まえて、本日午前中に、『自殺報道ガイドライン』に即した放送・報道をしていただくよう、依頼文を送らせていただきました」と説明。
しかし、一部のメディアにおいて
「自殺の『手段』を報じる」
「自殺で亡くなった方の自宅前等から中継を行う」
「自殺で亡くなった場所(自宅)の写真や動画を掲載する」
といった『自殺報道ガイドライン』に反する報道が行われたとし「あらためて自殺報道に関する注意喚起をさせていただく次第です」とコメントした。
こういった報道は「とりわけ子どもや若者、自殺念慮を抱えている人に強い影響を与えかねません。実際に、一昨年は自殺報道の影響とみられる自殺者数の増加がありました」と指摘。
「メディア関係者各位におかれましては、自殺報道が自殺の増加を招くことになりかねないリスクをご理解いただき、WHO『自殺対策を推進するためにメディア関係者に知ってもらいたい基礎知識2017年版』(いわゆる『自殺報道ガイドライン』)を踏まえた報道・放送を、あらためて徹底していただくよう、お願いいたします」と呼び掛けた。
■「日本いのちの電話」
ナビダイヤル:
0570-783-556
フリーダイヤル:
0120-783-556
[via:ORICON]
https://www.oricon.co.jp/news/2234438/
・めざましテレビ→首を吊ってという表現
・めざまし8→自宅中継(尾木ママが阻止)→事務所中継
・モーニングショー→自宅中継
・スッキリ→事務所中継
・ポップUP!→アナウンサーが勝手に志村けんと関連づける
ネットの反応
・自宅に行くなよ。何考えてんだ
・冷静さを失った過剰な詳細報道、あきれた自宅マンション前からの生中継。
・家に張り込むマスコミの方達。今更何を撮りたいの?
・まさか家族に突撃するつもりだったんです?
・今どき自宅前まで行くの?どんな理由で亡くなったにしろ家族とか関係者が対応出来る心情じゃないことくらい分かるよね…
・こんな時にすぐに自宅前に行くテレビ局やマスコミ。配慮という言葉を知らないのか!常識がなさすぎる。
・BPO案件ですな
・事件だったらわかるけど、この中継は意味ないな
・自殺した現場だからじゃないの?
・悪習だけど慣例だったからやっただけ
・不謹慎警察
・タレントだから仕方ない
・ちやほやされてるときだけテレビに映して欲しいとかそんなワガママは通用しないだろう
・昔ならインターホン押してたw
・世間とメディアって乖離してるよな
・そもそもなぜ自殺と判断したんだ?
>おそらく遺書があって公表してないだけ
・自殺の手段はガイドラインに引っかかるのか
・自殺を事故物件にするのやめるガイドラインを作ればいいのに 病死だろうが自殺だろうが関係ないだろう
・羽鳥モーニングショー「歩行者の邪魔にならない所からお届けします!」
>歩道の邪魔にならないところにいますって、おるだけで邪魔や。
・街角インタビューで「えっ」みたいなリアクション撮りたかったのか?
>MBSがやらかしてたな
・ワイドショーで繰り返し繰り返しやるやつじゃん
・まあなんかテレビ的に「イジリ倒して構わない人」という共通認識があるんだろうな
・事故物件をテレビで晒してんじゃねーよ 住民の気持ち考えろ
・つーか、上島クラスやったら、もっと高級なところに住んでると勝手に想像してたから意外やった
・ちなみに当然だが、映像から建物名や住所はネットで割り出されてた
・逆に視聴者の思考ってほんとにホワイトになったなあ 俺なんかどの辺に住んでんだ?って興味津々だったがw
・自宅前からの報道についてコメンテーターはなんにも感じないのか
・何を普通にコメントしとん!お前ら番組冒頭でそっとしておこうってなってなかったか?
・フジテレビ、ネタが入って他局を出し抜こうと慌てて速報うって自殺と明確に死因まで報道して、更には何をトチ狂ったか自宅前中継してしまうも、生出演中の尾木ママに報道姿勢非難されて、徐々に冷静になって自宅前中継は中途半端に打ち切られた模様
・尾木ママ「場所を特定しないとかガイドラインが決まっている、(自殺で)楽になれるということじゃないというのを伝えていこうと呼びかけたい」
>フジテレビに対し報道ガイドラインに触れるって指摘する尾木ママ助かるわ
・とりあえず何か事件が起これば他局に出し抜かれるのを恐れて速攻で現場に向かわせてるのだろうな
・視聴率さえ取れれば人の死でも食い物にする業界
・こんな事しといて「いのちの電話」も放送して公益性アピール。
・こういうのは野放しで命の電話!とか紹介するテレビ業界はクソじゃね?
・こういう訃報ネタや不憫な事件の直後にアホな音楽流して馬鹿げたテンションでスイーツ特集とか始めるからな。普通は空気を変えるためにCM挟んだり配慮するのに、想像力がないというか人の心がない。