英国に住むエディーとミロという名の二匹の犬の友情が話題になっている。二匹は元々、一緒に仲良く遊ぶ関係だったが、昨年エディーは視力を失ってしまった。
視力を失い、かつてのように自由に散歩や遊びにでかけることができなくなってしまったエディー。すると、ミロは彼の「目」となるべく、エディーの散歩を先導したり、遊びの手助けをするようになったのだ。献身的に友を支え続けるミロの姿に多くの人が心を打たれている。
二匹は英国カーディフにて、飼い主アンジー・ベイカーステッドハムさんの元で暮らしている。アンジーさんがゴミ箱や壁に身体をぶつけてしまうエディーを見て、彼の視力が失われつつあることに気付いたのは2012年のことだった。彼の視力はもう元に戻ることはないと診断されている。
視力を奪われたエディーを、懸命に支え始めたのは相棒のミロだ。エディーが散歩にいくとき、森で遊ぶとき、ミロは片時もエディーの元を離れない。散歩の際、ミロはエディーのリードを引っ張って、先導することもある。エディーが遊びたいときは、ミロは近くで見守り、首につけた鈴を鳴らしながら、エディーに自分の居場所を知らせる。
とにかく、ミロはエディーのことが大好きなのだ。しょっちゅうエディーの顔をなめ、夜はくっついて眠り、片時も離れることなく一緒に過ごす。アンジーさんがエディーの名を呼ぶと、彼をアンジーさんの所まで連れてきてくれるのもミロだ。エディーとミロの絆は以前に増して強まり、お互いに必要不可欠な存在となった。
しかし、献身的にエディーを支えるミロ自身の身体に、ある日異常が生じた。免疫介在性溶血性貧血と診断され、輸血を受けるために入院しなくてはならなくなったのだ。
「ミロの不在中、エディーはドアや家具にぶつかってしまいました。エディーを散歩に連れて行くときは、自分の居場所を知らせるために何度もエディーを呼ばなければなりませんでした」と話す。アンジーさんは、ミロの入院によって、エディーがいかにミロを必要としていたかを一層痛感したという。
その後、無事に退院したミロ。再びエディーとアンジーさんの元に戻ってきた。そして、今も大好きなエディーを献身的に支え続けている。
友情や優しさ、献身とは何なのか。愛する友を懸命に支え続けるミロから、私たち人間も問いかけられているような気がしてならない。
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http://rocketnews24.com/2013/03/14/303447/
いい話しや〜