ギターリスト、ベーシストであれば、一度は経験があるかもしれない。楽器の入れ物であるケースに入ってみたことが。成人の大人であれば、入ることはほぼ不可能だ。ソフトケースであれば、ズボンのようにはくこともできるかもしれないが、ハードケースは壊してしまう危険性がある。
まあ、とにかく一度はそんな衝動に駆られたことだろう。最近アメリカでちょっと珍妙な事件が発生した。オクラホマ州に住むザッカリー・エイダースさん(31歳)は、何を思ったのか、雪の降るなかを歩いて、気に入りの女性に会いに行こうとしたのだ。ところが途中で道に迷って、ギターケースに入って寒さをしのいだという。そんな風に使うものじゃないんだけどねえ……。
・池に落ちてずぶ濡れ
ザッカリーさんは雪と霜が降るなかを、26マイル(約41キロ)歩いて女性に会いに行こうと出かけた。しかし途中で道に迷ってしまったのである。さらに運の悪いことに、氷で覆われた池に落ちてしまった。
・ギターケースに入って寒さに耐える
気温は氷点下、ずぶ濡れになった服は凍結し始めたそうだ。彼は服を全部脱ぎ捨てて、下着姿で持ち合わせたギターケースの中に入って寒さをしのいだという。一体どんな道を歩いたのか不思議で仕方がない。それにも増して奇妙なのが、なぜギターケースを持っていたのだろうか? もしかしたらギターを運んでいたのかもしれないが、その点については報じられていない。
・命があっただけでも奇跡
夜を何とか乗り越えた彼は、その後に24時間近くも森をさまよい、ギターケースで暖をとっているところを建設関係者に発見されたそうだ。「助けて! 助けて!!」と救助を求め病院に搬送されたとのことである。ちなみにこの日の最低気温はマイナス12度だった。下着だけで極寒を乗り越えたのは奇跡と言って良いだろう。なお、警察は彼が衝動的に外出した原因について、薬物の影響によるものではないかと見ている。
それにしても、ギターケースで寒さをしのぐとは。一体どんな格好でケースに入っていたのか、気になるところである。
[ロケットニュース]
うんこ全身に塗りたくって保温が一番