山下静郷(61)は46歳のとき、女性を殴ってわいせつ行為を働くという事件を起こし、これが原因となって妻と離婚した。
悪いことは重なるもので、49歳のときにはバイク事故を起こし、下半身麻痺の後遺症が残った。
地域障害者職業センターで仕事を探したが、なかなか見つからず、この10年ほどは引きこもり同然で生活保護を受けていた。
だが、山下は身体障害者3級の手帳を交付されていたので、身の回りの世話をする訪問介護員(ホームヘルパー)のサービスを受けることができた。
最初のうちは「ありがとう。ご苦労様」という感謝の気持ちを持っていたが、若い女の子があまりにも甲斐甲斐しく世話をしてくれるので、「アンタ、かわいいなぁ」、「オッパイ大きいなぁ」、「アンタはどんなセックスをしてるんや?」といったセクハラ発言をするようになった。
文句を言われると、「大人ってのはなぁ、たとえ意に添わないことでも、飲み込んで従わなければならないことがあるんだよ」などと言って、自分の行為を正当化していた。
山下のセクハラはますますひどくなり、「ええ胸しとるなァ」、「抱かせろよ」、「AVを一緒に見よう」、「オレにキスしろ」、「早くベッドに来いよ」といった発言を繰り返すようになり、8年ほど前からは具体的なわいせつ行為に及ぶようになった。
背後から乳房を揉みしだく、下着をずり下げて陰部に指を入れる、ブラジャーごと服をまくり上げて乳首を舐めるといった具合だ。
山下にとって、社会との接点が介護員だけなのだから、仕方ないのかもしれない。介護員が来てくれることだけが唯一の楽しみで、年配の介護員よりは経験の浅い若い介護員の方が文句も言わないし、触りやすいということも経験上で学んだ。
だが、介護員側はたまったものではない。事業所が噂を聞いて、男性介護員を派遣すると、借りてきた猫のように大人しくなった。
か弱い女性介護員に対しては居丈高になって凄むくせに、自分より強そうな相手には恐怖で委縮してしまう情けない男なのだ。
それでも山下は8年間、3カ所の事業所から契約を打ち切られることなく、介護員を派遣してもらっていた。それは仕事を失いたくない介護員たちのガマンの歴史ともいえた。
[via:https://wjn.jp/article/detail/2244609/]
問題の事件の被害者となる堀江美樹さん(21)は、3カ月前に入ったばかりの新人で、事件の1カ月前から山下の担当になった。
山下はその初々しさから、すぐに目を留め、セクハラ行為を繰り返すようになった。美樹さんとしては、資格を取って、希望を持って入ってきた業界で、まさかこんな目に遭うとは夢にも思っていなかった。
「体が不自由な人たちのつらい心の表れだから、多少のことはガマンしよう」
「自分の方にも隙があったのかもしれない」
そんなふうに自分に言い聞かせた。下手に逆恨みされても困るし、セクハラ被害を事業所に相談するのも恥ずかしかったからだ。
だが、山下は美樹さんが従順であることが分かると、ますます調子に乗るようになった。
美樹さんが浴槽を洗っていると、後ろから抱き付いてきて胸を揉み、足を持ち上げながら股間の溝をなぞるように触り、「気持ちいい?」と耳元でささやく。ダメージジーンズの破れ目から手を入れられて、太腿を触られたこともあった。
「もうイヤ…皆さんはどうしてるんですか?」
美樹さんは思い余って、先輩である永井智子さん(38)に尋ねた。
「それは毅然とした態度で断らなければダメよ。笑って『ダメですよ』なんて言ったら、喜んでいるのと勘違いされる。事業所は従業員のセクハラ防止対策を講じる義務があるし、あまりにもひどい場合はサービスを打ち切る権限まで持ってるんだから」
智子さんのアドバイスは、ガマンしていると暗黙の了解ととらえられ、行為がますますエスカレートすることもあるので、問題をつまびらかにするべきだというものだった。
だが、美樹さんはついに刑事事件に発展するほどのセクハラ行為を受けてしまうのである。
事件の日、美樹さんが山下の家を訪問すると、山下は待ってましたとばかりに背後から抱き付き、着衣の上から胸を揉んできた。
「マジでやめて…もう離れて…」
「相変わらず、ええ胸しとるのぅ」
手で払いのけても、山下は執拗に胸を揉んでくる。さらに股間にも手を伸ばした。美樹さんは山下から逃れようと、「買い物に行ってきます」と外に出た。
[via:https://wjn.jp/article/detail/5402430/]
だが、戻ってきたらまた待ち構えていて、腰に手を回し、胸の上に顔を埋めるような体勢になって、服の上から胸を噛んだ。これが山下独特の性癖なのだ。女性の体の一部を噛むと、異常に興奮するのである。
「もうガマンできん。セックスさせてくれ!」
山下はズボンを脱いで、イチモツを取り出して迫ってきた。
「キャーッ!」
美樹さんは逃げ出し、智子さんに電話した。
「もうイヤです。あの家には行けません!」
その2日後、智子さんが代理で山下の家を訪問し、「担当の堀江から話は聞いている。泣いて電話があった。山下さんの行為は行きすぎじゃないですか?」とはっきり口頭で注意すると、山下は激怒し、「お前にそんな資格があるのか。お前は分かって言っとんのか。お前はもう帰れ。責任者を呼んで来い。お前は頭がおかしい。オレの言っとることが分かっているのか。謝れ!」と怒鳴りつけ、智子さんの髪をつかんで後ろに引き倒し、首にケガを負わせる暴行を働いた。
智子さんは山下の家で起きたことを事業所に報告。事業主は警察に相談した。
美樹さんと智子さんは、すぐに被害届を出すのをためらっていたが、「泣き寝入りするのではなく、声を上げることで現場が改善されていく」と説得され、刑事告訴することにした。
山下は強制わいせつと傷害容疑で逮捕された。傷害容疑については認めたが、強制わいせつ容疑については「合意の上だった」と否認した。だが、保釈が認められず、別件で再逮捕されるとしょげ返り、反省の弁を口にした。
「若くてかわいい女の子が自分の世話をしてくれて、触りたいという気持ちが抑えられなくなってしまった。注意されて腹が立ち、自分のやったことを棚に上げ、何とかごまかしたいという気持ちから暴行を働いてしまった。
介護員さんがそういうつもりで来ているわけではないことは分かっています。自分の中に甘えや思い上がりがありました。
でも、また2人きりになると、同じことをしてしまう可能性があります。今後は男性の介護員さんに来てもらい、自分でできることは、なるだけ自分でしたいと思います」
訪問介護員は9割以上が女性で、そのうちの半数近くがセクハラを受けたことがあると答えている。
専門家同士でも意見が分かれ、「『奥さんや娘さん(息子さん)に言いますよ』と毅然と対応すべき」という声もあれば、「利用者との信頼関係の構築が大事。プライドを傷つけず、笑顔の対応を忘れないようにしましょう」という意見もあって、現場の混乱を招いている。
厚労省は「セクハラ対策を打ち出すのは事業主の義務」としており、その指針を細かく提示しているが、介護現場におけるセクハラ問題は“社会の急所”というべきもので、その対策は十分ではない。
ちなみに山下は懲役2年執行猶予4年の有罪判決を言い渡されて釈放された。
今後も、裁判員裁判の対象となるような凶悪なわいせつ事件が起きてもおかしくはないだろう。
※文中の登場人物はすべて仮名です
※画像はすべてイメージです
[via:https://wjn.jp/article/detail/2244609/]
当時のニュース記事
訪問介護で自宅を訪れた女性介護士の体を触るなど、わいせつな行為をしたとして名古屋市中川区の61歳の男が逮捕されました。
逮捕されたのは名古屋市中川区の無職・水野由己容疑者(61)です。
警察によりますと、水野容疑者は去年9月、訪問介護で訪れた女性介護士(当時20)の体を触るなどわいせつな行為をしたほか、2日後にその行為を注意した別の女性介護士(当時38)の髪の毛を掴んで引き倒しケガをさせた疑いが持たれています。
去年9月、2人が勤める会社から警察に相談があり発覚しました。
調べに対し水野容疑者は「合意の上での行為でケガはさせたのは間違いない」と傷害については認める一方、強制わいせつについては否認しています。
[via:東海テレビ ]
http://tokai-tv.com/tokainews/article.php?i=75278&date=20190219
ネットの反応
・デリヘル扱いか
・時給900円でこりゃないわな。そりゃやめたくなるわ
・同性介護させるべきかもしれんけど、男がもらう給与じゃないもんねぇ
・そりゃ誰も介護職やりたがらねえわけだわ
・介護職を、奴隷と勘違いしてるひとはたくさんいる。
・どこをどうすれば20歳の女の子と「合意」するんだよっ
・怪我させるほど元気なのに介護とか必要あるのかよw
・触るのか引き倒すかの分別は、キチンと出来ているな。
・61で介護とかふざけてんの?
>訪問介護を受けられてる時点で要介護認定受けてるから障害者ってことよ
・こういうのは業界でブラックリスト作ってサービス受けられないようにしよう
・教職者は未成年にチンポ突っ込んでも名前でないのになんでこいつはボディタッチ程度で実名報道されてんだよw
・男の年寄りは理性がなくなるとエロボケする奴が本当に多い
・迷惑要介護者はヘルパー全員に断られて事業所の責任者クラスの人間が介護に行く羽目になるんだよな
・「介護ヘルパー」の暴力沙汰が度々問題になっているが同じくらい「介護される側が暴力を振るう」事も問題なんよね。ほぼ「泣き寝入り」状態。
・暴言暴力もあるし介護だけじゃなく家事代行とかも危険だよ
・絶対に起こるであろう事案をほっとくのってどうなの
・基本的に男の介護担当は男がやらないとダメだよ。