質の悪い資材の仕様や手抜き工事などが原因で建物にまで爆発騒ぎが起きる中国。
その中国で、去る2013年1月28日、建築物をめぐる予期もしない事件が起こった。なんと、突如として建物が地面に吸い込まれたというのだ。
建物が地面に吸い込まれたのは広東省広州市の康王路付近。広州市でも随一の繁華街である。その繁華街で現地時間1月28日16時40分頃、地面に突然大きな穴が出現し次々と商店や信号機などを飲み込んでいったそうだ。穴の面積は100平方メートル、深さは10メートルにもなったという。
目撃者によると、同日16時30分頃、ビルの3階ほどの高さの木がゆっくりと地面に吸い込まれていくのが見えたという。木が全て吸い込まれると、周囲の電柱や信号などが次々と地面に消えていった。
そして最後に、轟音とともに建物が吸い込まれていったのである。吸い込まれる途中で、建物は真っ二つに割れ、一気に屋根から崩れ落ちた。この間たった10分程度である。崩落の様子は動画撮影されネット上にアップされいるが、建物とは土台を失うとこんなにいとも簡単に崩れてしまうものなのかと恐ろしくなる。
さらに翌29日にも付近で同様の事故が発生。合計で10棟余りの建物が地面に吸い込まれていったそうだ。このような大きな事故にも関わらず1人の負傷者も出ていないとはまさに奇跡である。
なお、事故の原因はわかっていないが、おそらく付近で行われていた地下鉄の工事の影響ではないかと見られている。詳しい調査が待たれるが、複数メディアによると最初に空いた穴は穴の拡大を防ぐため即日埋められたとのことである。
[rocketnews24]