米アリゾナ州の山の中で、銃で撃たれて放置されていた大型犬をトレッキング中の女性が見つけ、両腕で抱えて運んで救助する出来事があった。
地元の動物愛護団体によると、救助されたのは2歳のオスのピットブルテリア犬で、体重は約21キロ。同州フェニックスでトレッキング中のアンディ・デイビスさんが18日、山道を800メートルほど上った地点で発見した。
犬には銃で撃たれた傷があり、デイビスさんは最初は躊躇(ちゅうちょ)したものの、水筒を差し出すと頭を上げたため、水を飲ませて犬を両腕で抱え上げ、歩き始めたという。
歩きながら何度も「大丈夫」と声をかけ、時々立ち止まって水を飲またが、犬はやがて動かなくなった。
デイビスさんは犬の重さと腕の痛みに耐えながら1時間かけて下山し、ふもとまで迎えに来ていた夫と娘と合流。地元の保護施設に運び込んだ。
獣医師が診察した結果、犬は腹部に大きな傷があり、首に弾丸が撃ち込まれて脊髄(せきずい)付近には銃弾の破片が食い込んでいた。デイビスさんの娘のジェシーさん(10)は「もうだめだと思った」と振り返る。
幸いなことに、犬は無事回復して「イライジャ」と名付けられ、デイビスさん一家に引き取られた。まるで最初から飼われていたように一家になついているという。
イライジャを撃った人物や、どのくらいの間放置されていたのかは分かっていない。目撃者もいないため、事件として捜査が行われることはなさそうだという。
[cnn]
http://www.cnn.co.jp/usa/35039081.html?tag=cbox;usa
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