「合意のないまま性行為」認める
望まない性行為で精神的苦痛を受けたとして、ジャーナリストの伊藤詩織さん(30)が元TBS記者の山口敬之氏(53)に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は伊藤さんの請求を認め、山口氏に330万円の支払いを命じた。
鈴木昭洋裁判長は「酩酊(めいてい)状態にあって意識のない伊藤さんに対し、合意のないまま性行為に及んだ」と認めた。
訴状によると、伊藤さんは2015年4月、就職の相談をしようと、都内のすし屋で山口氏と会食。意識を失ってホテルで望まない性行為をされたという。
山口氏の反訴は棄却
一方、山口氏は「伊藤さんがベッドに引き込んできた」などとして合意があったと反論。
伊藤さんが著書や会見で公表した内容で名誉が傷つけられたとして1億3千万円の賠償を求めて反訴していたが、判決は山口氏の請求を棄却した。
この件をめぐっては、伊藤さんの告訴を受けて警視庁が準強姦(ごうかん)容疑で捜査したが、東京地検は16年7月、嫌疑不十分で不起訴処分とした。
伊藤さんは17年5月、検察審査会に不服を申し立て、素顔と名前を明かして記者会見。だが、東京第六検察審査会は同年9月、「不起訴相当」の議決を出した。
[via:朝日新聞デジタル]
https://www.asahi.com/articles/ASMDK524XMDKUTIL02V.html
「被害を虚偽申告する動機がない」
判決で、鈴木裁判長は「伊藤さんには被害を虚偽申告する動機がない」と指摘する一方で、山口氏の説明は不合理に変わっており、信用性に重大な疑念があると判断した。
一方、伊藤さんが被害を公表したことについて「性犯罪被害者を取り巻く状況の改善につながると考えたもので公益目的だ」と指摘。内容は真実で、山口氏への名誉毀損には当たらないとした。
伊藤さんは実名を公表して性暴力問題の深刻さを訴える著書を17年10月に出版するなどし、日本での「#MeToo」運動の広がりに影響を与えた。
[via:日経新聞]
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO53492600Y9A211C1CE0000
伊藤さんは判決後、集まった支援者に「ありがとうございました。正直、勝訴と聞いても、うれしい気持ちにはなかなかならなかったんですけど…でも、このプロセスが大事だと思って。いろいろな方に支えていただいた」と涙ながらに感謝の言葉を述べた。
伊藤さんは当初、準強姦(ごうかん)容疑で警視庁に被害届を提出したが、東京地検は16年7月に嫌疑不十分で不起訴とし、東京第6検察審査会も翌17年9月に、不起訴を覆すだけの理由がないとして不起訴相当と議決している。
判決後、取材に応じた伊藤さんは
「正直、まだどういうふうに感じていいのかわからないところです。ただ、出てきたときにずっと隣で支援してくださった方が、ハグをしてくださって、ひとつのピリオドはつけられたんだなという気持ちです。
ただ勝訴したからと言って、この事がなかったことになるわけではないですし、これからも自分を受けた傷とどういうふうに向き合っていくのかということがあるので、これが終わりではないです。」
「刑事事件で不起訴となってしまったこともあって、どんな証拠、証言があったのか、私たちは全て知ることが出来なかった。不起訴という言葉だけで終わらせてしまった。
その点は、民事訴訟を起こすことで公に出来る証言、新しい証言、こちらの言い分だったり、しっかりと聞けたのは良かったところ」
と民事訴訟を起こした意義を強調。
「民事ということで、地裁に来れば皆さんに閲覧していただける。オープンになったのではないかなと」と語った。
その上で「元々、17年に会見させていただいた時もそうなんですけど、私が経験したのは性暴力でしたけど、社会における性暴力者を取り巻く環境が、本当に遅れているなという思いでお話ししました。来年は刑法の改正の見直しもあります。直さなければならない部分がたくさんある」と訴えた。
一方の山口氏は判決後、ぶぜんとした表情で法廷から退出した。
その後は表情を変えず、努めて冷静に振る舞い、裁判所を後にした。伊藤さんは山口氏に対して思うことを聞かれ
「できるだけ誠実に今後お話していただければなと。そこで私たちのケースだけではなく、どういった構造でこれが行われてしまったのかというところに彼自身も向き合って、解決の策を一緒に探ってくれるようになったら私は嬉しいなと思っています」と語った。
そして「私の見ているこの景色は、以前と全く違うもの。まだまだ司法がきちんと関わらなければ、こういう事件はなかったことにされてしまう。法律、報道の仕方、教育…まだまだ宿題はあると思いますが、これを1つのマイルストーンとして、皆さんと1つ1つ、考えていけたら」と訴えた。
[via:日刊スポーツ]
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201912180000298.html
伊藤さんと山口氏は今日午後、それぞれに記者会見を開く予定となっている。
ネットの反応
・やっぱレイプ魔じゃねーか
・マジびっくり!レイプの慰謝料相場100~200万を超えてるし、完全にレイプ認定してるな!
・世間の泣き寝入りする女性に勇気を与えた
・地裁だからなんとも
・やった事については争って無いからなあ
・まずは良かった!ネット民は彼女をさんざん叩いていて胸を痛めていたが影ながら応援してたよ
・もみ消されなくてよかった!
・反訴棄却って恥ずかしいから
・レイプ犯によくある「同意があった」という認識。これ、危ない思考だと思う。
・刑事裁判では政権の検察への影響力、検察の政権への忖度がまかり通ることがハッキリした!
・なぜ逮捕揉み消しになったのか、改めて追及されることになるだろう。
・山口氏がなぜ逮捕直前で逮捕されなかったのか明らかにしてほしい。
>逮捕状揉み消しも事実ということだろうな。
>逮捕されそうになっていると安倍に泣きついたら刑事部長だった中村格が動いて逮捕を中止させた。とんでもないことだよこれ
>これから、強姦揉み消しの中村格を追及だな
・さすが安倍友w
・どーすんの安倍さん?レイプ犯と懇意なんて世界中の笑いものだぞw
・民事でこういう判決出たのに安倍友だから起訴もしないっていうのもおかしな話
>民事が出たあと動くことは多いよ 民事が出るまでは動きにくい
・民事の地裁は頭おかしいな
・地裁のトンデモ判決いい加減にしろ
・虚偽申告する理由は今の彼女の状況みたらあるでしょ
・要するにハメハメしたのに就職の世話ちゃんとしなかったから?
・枕営業の失敗による逆恨みだろ 十分動機があるわな
>山口が枕営業詐欺したって主張したの?
・一発300万でーす(´・ω・`)
・記事読む限り判決理由が客観的事実ではなくやたら主観に基づいてる気がするんですが
・これ、バカ裁判官の主観だけで判決を出してるよね。
・まぁ、控訴するよねw
・330万なら控訴だろ。示談金より安い。
・どうせ高裁、最高裁いずれかでひっくり返るんだろ?
・散々、あれは美人局、違法でも何でもないと騒いでた人達どうしてるんだろ?
>刑事ではそういう結果だったんだから仕方ない こっちは民事だぞ?仮にこのまま確定しても違法ではない。ただの慰謝料だよ
・同意があったのなら、女性がこんな恥ずかしいことを世間にさらけ出してまで争わないよ。
・民事で認められたのは損害賠償だろ やり逃げはダメって話
・BBCも注目してるからな
・広河問題ってジャーナリスト志望者や駆け出し、事務所のバイトという被害訴えてる人数が複数人存在するというのに完全に沈静化して全く持って取り上げられないよなw山口問題以上に悪質なのにw
・刑事では無罪、民事では支払い命令。なんかおかしくないか?
>刑事では安倍友割引だろ
>「首相案件」だから警察は動かないっていうことだよね
>刑事では、強姦の立証責任が検察にあるが、民事では、強姦をやってないと被告が証明しないといけない。録画・録音が無いと、ほとんどの場合、防戦不可能だわ。
・まだ地裁だから推定無罪の原則は適用されている。
弁護士の見解
刑事訴訟と民事訴訟では
(1)求められる立証のレベルが異なり刑事の方がハードルが高い、
(2)刑事訴訟では検察官が被告人の故意(被害者の抗拒不能の状態を認識してそれに乗じて性交しようとした主観)の立証が必要であるところ、民事訴訟の場合は過失でそのような状態に至った場合でも責任が認められる違いがあります。
被害者本人が早期から証拠保全をし、かつ、性交の事実自体に争いがなかった本件では、民事の賠償が認められる可能性は、十分あったといえるでしょう。
問題なのは、加害者の主観(故意か、重過失か、通常の過失か)を裁判所がどこまで認定したかだと思いますが、330万円という慰謝料額は、日本の裁判の相場からいうと決して低い金額ではありません。続報に注目しましょう。
[via:ヤフコメ]
https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20191218-00010540-bengocom-soci
【関連記事】
元TBS記者 山口敬之 レイプ中出し後に「一緒に薬局でピル買おう」「パンツお土産にくれ」
ジャーナリスト広河隆一の性暴力を女性7人が告発「人権派」装い性欲むき出し…